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2023-11-10

決算特別委員会(環境局)質疑 (2023年9月25日(第2分科会)

決算特別委員会(環境局)質疑において、以下の質疑をさせていただきました。

 

1【大型ごみのリユース促進について】

 大型ごみのリユースの促進を2年前の一般質問から環境局にて具体的に既存民間サービスの“おいくら”“ジモティー”と連携を始めたが、どのくらい大型ごみの削減効果があるのか。“おいくら”の場合、おいくらに加盟している事業者しか対応できない、実際の市内事業者がどのくらい取扱量が増えたのか、確かな数字が、現在の契約上では把握できないことは課題である。

 この2つの事業者の継続契約の条件として、フィードバックされる情報量、成約の実績、市内事業者の取扱実績の内容をしっかりと把握できるように、市内事業者と地元企業が優先できるように工夫検討した上で契約対応をしていただきたい

 

○柏木環境局長 

再利用可能なものをリユースにつなげていく目的に令和4年度には“おいくら”を運営する株式会社マーケットエンタープライズと、また、令和5年度には“ジモティー”を運営する株式会社ジモティーと連携協定し取組を進めている。

  おいくらは、複数のリユースショップに買取査定の依頼を一括で行うことができ、利用者は不用品の買取価格を比較した上で売却が可能、ジモティーは不用品情報を投稿できる掲示板サイトで、不用品を地域内で譲渡することが可能。神戸市のホームページで大型ごみを処分しようすると、冒頭のページで処分前にリユースの検討を広報し、利用を促している状況。連携事業者から、フィードバックされる情報として、市ホームページから各サービスのページに移動して、その上で利用された状況について利用状況を把握している。毎月一定数の利用があり、市民の皆様の認知度は徐々に向上、継続することでリユース文化の醸成等に一定効果があると考えている。

  ただ、それぞれ減量効果を定量的に把握をできないところが課題であると認識。成約の実績、市内事業者の取扱い実績の把握を連携先に条件づけることは、同様に同じ内容で連携協定を締結している他都市との兼ね合い等もあり、今すぐ対応は難しいが、連携先事業者と継続的に協議し、少しでも実態の把握や市内事業者の利用が分かり、それが増加するように検討をしてまいりたい。

 

2【行政の移転による残置備品のリユースについて】

神戸市の行政の移転の不用品について50万未満のものは各局の対応。各部局が移転後の残置の備品において各部局が個別に知っているところに声をかけているのが実情。環境局が区ごとのリユース事業社を一覧にし、各部局の費用対効果ができるのでは?

 

○柏木環境局長

 行政がそういう取組を率先して行っていくべき。環境局がしっかりと取組を行うべきと考える。環境局が実績重ねて、適切な事業者が見極められていく取組を進め、得た情報をできる限り庁内的にも共有し、どのような形の取組ができるか、情報の活用や、多くの情報を庁内にも共有できるよう努め、よく検討して進めていきたい。

3【ポイ捨て対策について】

神戸市のポイ捨て及び路上喫煙禁止条例について罰金規定が2万円以下があるが、実際に適用された実績がなく、実効性には乏しい。そこで、全国的に罰金の適用事例は見られないが、過料については適用事例がある。例えば、三宮の路上喫煙の禁止区域にポイ捨てについて、罰金ではなく禁止区域を改めて定めた上で過料の設定を設け、ポイ捨て禁止の実効性を上げての抑止効果をしてはいかがか。

 

○横山環境局副局長 

令和4年度から民間啓発員による巡回啓発を取り組んでいる。

条例では、罰則の規定がポイ捨てについてはある。ただ、2万円以下の罰金で規定しているが、実際には罰金の規定等が難しいがポイ捨てが条例違反である認識を求め、ポイ捨てをやめようとする抑止効果を狙った。

  また、罰金はなかなか難しいが、過料のほうは罰金とは異なり、裁判所の手続などを経ずに現認で過料徴収ができるのは実効性が高い。ただポイ捨ての過料徴収は、実は現場を確認する、もしくは故意である、例えば、何か空き缶みたいなものを置いて立ち去った場合にはうっかり忘れたものだとか、すぐに取って持っていってしますと、なかなか判断が難しい、実際に他市とも運用が難しく、吸い殻のポイ捨てのみがほとんど対象とされている。

  過料自体は、徴収すること自体は実効性が高いと認識しているが、実際の運営に当たり、禁止地区とかぶると実際今は喫煙行為で過料を徴収しているので今後ポイ捨て対策、確かにこれは本当にたばこの吸い殻が1番多いが、それ以外にもテイクアウトで持っていった後の容器などが多い。なかなか摘発、指導は難しいが、引き続き民間啓発員の巡回指導を強化、あとは広報の強化などを引き続き努めていきたい

 

4【地域の美化活動について】

  清掃活動の実態(地域コミュニティー)をしっかり環境局も把握をしていただき、地域美化活動の支援策を再度点検をし、コミュニティー形成、維持が一層地域に値するのではないか?

 

○柏木環境局長 

それぞれの一定の条件があるが、ホームページで地域の環境活動の支援で発信もしているが事業所の情報、区役所の協力も得ながらしっかり周知をしていく必要があると考えている。

 清掃活動が地域コミュニティーの維持、活性化や美しいまちづくりに大きな役割を果たしていると考えています。今後、それぞれの地域どのような活動をされているのか、地域協働局の協力も得ながら実態をしっかり把握し、どのような場合にどのように支援をしていくべきかを、把握をした上で、その辺りしっかりと点検していきたい。

○平野達司

ポイ捨てと美化活動の御質問の背景は、まちにごみが放置されると、大雨降れば川や雨水管を通して海に放出され、海洋プラスチック問題に直結する。将来世代の子供たちに向けて今の対応をどうしていくべき、局長いかがでしょうか。

 

○柏木環境局長

 海洋プラスチックの問題、非常に大きな問題だ。今後も我々の取組、1人1人の取組が、本当に積み重ねが重要だと思いますので、子供たちに対してもその辺りの啓発をしっかり行っていけるように努めていきたい。

 

【ブルーカーボン】

 各局がブルーカーボンの取組現場でもっと学生に積極的に来ていただいたほうがいいと考える。ブルーカーボンの取組の強い推進につながっていくと思うがいかがか。

○磯部環境局副局長 

取組で実施されている生態調査、環境学習等のイベントを情報提供し、学生の参画を促し職員も参画して取組を後押ししております。環境局では、各局の協力を得ながらブルーカーボンの取組を推進しており、ブルーカーボンの取組自体は、脱炭素だけでなく藻場の造成などにより水産資源の確保、生物多様性の保全、環境教育など様々なメリットがあると認識。

  今後も引き続きこれらの取組を継続し、藻場の保全、再生、創出の推進を目的として発足しましたひょうごブルーカーボン連絡会議という会議体があるが、これらを通じて得られた知見を共有し、さらに多くの学生や研究者とをつなぐなど、ブルーカーボンの取組をより一層進めてまいりたい。

○平野達司 

学生にはもっと現場に来ていただき活動いただきたい。

  また全国アマモサミットを兵庫、もしくは神戸にと思っています。そのときに地元の皆様と共に環境局もその取組の支援をお願いしたいし、学生も積極的に取り組んでいただきたい。

  ブルーカーボンの取組が進むことで、企業のクレジットも進み、企業価値の向上につながっています。そのことからも、将来的に兵庫運河が私は観光の目玉になってくると思っており、ブルーカーボンの施策は、二酸化炭素の吸収と固定という形で地球温暖化対策の重要な施策の一環で環境局としてつかさどっている内容。このブルーカーボンの取組が神戸市の経済、それから観光客の誘致にもつながる、その観点も併せて環境局としてもPRを行っていただきたいといかがでしょうか。

○磯部環境局副局長 

これまで市民団体ですとか漁業協同組合等がブルーカーボン関連イベントを実施しまして、リコラボがウェブ上で取組を報告するなど、積極的な情報発信に取り組まれてきましたが、神戸市でも動画を作成し、市内のデジタルサイネージ、ホームページ等を通じて広報を行っている。

  ブルーカーボンは、様々なメリットがあり、地域の魅力の向上にも資するものである。他局で様々な取組が進められており、市内経済の活性化や観光客誘致の観点も併せて他局とも協力しながら、今後引き続きブルーカーボンの取組を積極的に発信してまいりたいと考えております。

 

○分科員(平野達司)

 兵庫運河で、将来的に運河の底が見えるような透明な観光船を通したい。そこで観光だけではなく、その船が水質調査、アマモの状況が見れるなど同時実施できるようなまだまだ課題はありますが、そのときは側面支援をお願いできればと思います。

 

 

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