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2021-12-21

令和3年12月1日経済港湾委員会(港湾局)質疑


(経済港湾委員会の港湾局審議にて、神戸市港湾施設条例の一部改正の兵庫運河の水上オートバイの規制について質疑させていただきました。(質疑動画は、2時間11分30秒から2時間23分10秒までの間が対象になります。)
http://www.kensakusystem.jp/kobeshikai-committee/video/R03/R031201-05-1.html

当日の質疑議事録は、以下の通りです。


○副委員長(平野達司) 先ほどは大変失礼いたしました。オートバイの件なんですけども,まず,広域の周知についてちょっとお伺いしたいんですが,先ほどお話もありましたとおり,浜山小学校の児童・生徒が,今,アサリの環境学習だったり,これからアマモの育成学習を始める形になりますし,和田岬小学校のほうでは真珠貝プロジェクトというのを進めてますので,この中で,やっぱり水上オートバイが学習環境中にかなりのスピードで来てしまいますと大変危険ですし,先ほどの和田岬線の旋回橋のところが本当に低くて,走行できるところがすごく狭いですので,大変危険な状況になっておりますので,この規制は私も必要ではないかなというふうに考えておるんですけども,その中で,地元からちょっと私お伺いしてるんですが,水上バイクが地元の方から来てるという形ではなくて,大阪とか尼崎からわざわざ水上バイクで来てると。それもガソリンのタンクを持ってきて走行しているということも聞いておりまして,こういう形になると,地元で禁止区域というのを周知したとしても,市外もしくは県外に対してどのように広報するのかというのをちょっとお伺いしたいんですが,いかがでしょうか。
○長谷川港湾局長 まず,この水上オートバイの,今,広域からというお話でございましたけれども,私も実は神戸大橋をよく見ておるんですけれども,水上オートバイが午前中は大分東のほうから参りまして,神戸大橋の下を通って,その後多分,兵庫運河のほうへ抜けて,須磨のほうへ抜けていってるんだろうと思います。多分,夜は,夕方は反対方向で動いてるんだろうと想定しております。ですから,やっぱりかなり東のほうの広域から恐らく水上オートバイが神戸に来ているのではなかろうかと。これはきちっとまだ調査はそこまでできておりませんので,想定ではございますけれども,そういった状況ではないだろうかというふうに今考えておるところでございます。
  先ほども委員の中で御意見ございました。やはり現地,アサリでありましたり,アマモの育成であったり,こういう環境学習を非常に積極的に,熱心にされている中で,水上オートバイが入ってくるのは非常に危険であると。その中で,私どももきちっと周知をしてまいるわけでございますが,広域の周知につきましては,私もこれまでも海上保安庁であったり,運輸監理部ですね,こういったところと直接いろいろお話をさせていただいてございます。
  特に規制については,海上保安庁であったり,警察ですね,兵庫県警であったりというところが取り締まる側ではございますけれども,特にやはり運輸監理部と。これ海事局の所管になるんですけれども,この運輸監理部というのはもともと免許を―― 水上バイクの免許を出す,そういった所管をしておるところでございまして,そういったところは非常に広いネットワークを持っているというふうに聞いてございます。例えば運輸監理部なんか聞きますと,やはり水上バイクを利用される団体の関係者の方ですね,そういった関係の方,あるいは,いわゆるマリーナですね,そういった関係者の方,あらゆるネットワークがあるというふうに聞いてございまして,そういうネットワークを十分に活用しながらPRをしてまいりたいと考えてございます。また,運輸監理部からも,私も直接どうやったらいいんだろうかということでお願いをしておりまして,そのあたりは運輸監理部のほうも積極的に関係団体に働きかけるということで今聞いている状況でございます。
  以上です。
○副委員長(平野達司) ありがとうございます。ぜひそういった形で進めていただきたいと思うんですけども,万が一そういった形で認識をしてない方が,仮にこの規制が実行されたときに,兵庫運河のほうに水上バイクが来たときに,やっぱり見て分かるような形の表示も必要じゃないかなというふうに思うんですけども,ちょっと景観の問題もありますので,場合によっては横断幕的なところが必要ではないかなというふうに思ったりもするんですけども,いかがでございますでしょうか。
○長谷川港湾局長 これまでも,特に今年度については,水上バイクの状況が分かっておりましたので,実は兵庫運河の東の端,西の端―― これは具体的に言いますと高松橋であったり,新川橋でございますけれども,そこに1つは監視船を置いて,水上バイクの状況について私ども把握しようと。その監視船を置いた理由は,少なくとも今は規制ができておりませんので,通行はさせるんだけれども,やはり徐行してほしいということで,監視船にお願いをしておりまして,監視船から水上バイクに対して徐行のお願いをしている状況でございます。
  あわせて,今,橋にスピードを落としてほしいという横断幕も掲げさせていただいておりまして,引き続き航行禁止になりましたらそこを,ここは航行できないということをきちっと分かっていただけるように,横断幕であったり,あるいは,看板についても,どういった看板がいいのか―― これは少し水域の中に看板を出すということになりますと,これ海上保安庁含めて調整が要りますので,どういった形の看板が一番いいのか,こういったあたりも関係するところと調整しながらきちっと対応してまいりたいと考えております。
  以上です。
○副委員長(平野達司) ありがとうございます。監視船の方,今はそういった形の対応をされてると思うんですけど,今度規制になったときに,今までのルールと違ってきますので,そういった意味では,監視船―― 実際に実務を担当される方には危害が加わらないような形の安全もしっかり担保いただきたいなというふうに思います。
  あと,この規制が対象になったときに,どの船舶が対象で,例えば漁船だったりとか,これから観光船だったりとか,いろんな話があったりもするんですけども,そのとき,通行しても大丈夫なのかどうかというのはどういうような形で,基準で決められたりしようとされてるのか,お伺いできますでしょうか。
○長谷川港湾局長 基本的に兵庫運河を航行する船というのは比較的限定されてございます。私も実は兵庫運河,いろいろなプロジェクトでこれまで関わっておりまして,いろいろ現場の状況も私自身もいろいろ見ておりますので,状況十分把握してございます。特にいわゆる漁業をなりわいにされている方であったり,あるいは,この間も例えば干潟の造成であったりということで,少し工事であったり業務であったりという船がございます。こういった船は基本的に海上保安庁に作業届というのを出しますので,基本的にこういった船は私ども特定ができます。ですから,規制の対象外となる船については,これは海上保安部ときちっと話をしながら,私どももきちっと理解をしていきたいと考えておるところでございます。
  以上です。
○副委員長(平野達司) ぜひお願い申し上げます。
  今回の規制が,これ済んだときに,これを規制だけをPRする形じゃなくて,先ほどお話もありましたアマモですね。あれは人工護岸にアマモができてるって本当すばらしいことでして,二酸化炭素を吸って酸素を排出するということで,すごく環境にも優しい状況になってますけども,今,現地の4団体の皆さんがブルーカーボン・オフセット制度というのを申請されてて,12月に状況の審査というのがあるというふうに私も聞いてますけども,うまくいけばもしかしたら年内に認証されるのかなと思うんですけど,これ認証されると関西初ということで,すばらしい取組だというふうに思うんですけども,この環境の取組というところも含めて,今の規制も一緒になって広報することによって,兵庫運河のPRにもつながるんじゃないかなというふうに思うんですけども,いかがでございましょうか。
○松木港湾局副局長 今,御指摘いただきましたアマモの育成であったり,ブルーカーボン・オフセット制度ですね,これは地域の方々が主体的に,かつ精力的に取り組んでいただいておるということで,こういった環境活動といいますか,環境学習ですね,こういったものは運河の環境の改善であったり,低炭素社会の実現,そういったことで,非常に兵庫運河の様々な面での魅力向上とか,あるいは,神戸港が掲げておりますカーボンニュートラルポートのそういった実現といった,そういったことで,非常にそういったことに貢献し得る非常に画期的な制度であるというふうに考えているところです。また,そういった活動を通じ,地域の連帯といいますか,そういったことが生まれるのではないかということで,我々も非常に評価をしておるところです。
  それと相反するかのように,先ほど来申し上げておりますのは,危険な行為といいますか,危険な走行が起こっておるということなので,こういったことをやっているというのを皆さんに分かっていただく―― 御指摘いただきましたように,そういったことと併せて,そういった走行の注意喚起といいますか,航行禁止,そういったことを,これまでもいろんな広報とかでやってきた―― 環境活動については広報でいろいろ活動しておったところなんですけども,また,先日の兵庫運河祭でもいろんな―― 漁協さんがアマモの生育状況とか,そういった再生活動みたいなところをPRをされておったところなんですけども,今後は我々もそういった,社会的といいますか,そういったところで,兵庫運河への皆さんのそういったたゆまぬ努力といいますか,そういった貢献をPRしながら,当然のことながら,そういった航行規制というのを,あらゆる機会を捉えまして,広報紙はもとより,そういったSNSでも発信していければと思っております。
  以上です。
○副委員長(平野達司) ありがとうございます。この規制をきっかけにPRというところをぜひ進めていただきたいと思いますし,兵庫運河は関係している所管がかなり多くて,当然ながら,港湾局さんも所管になりますし,企画調整局さんが兵庫運河の活性化をするというところでも所管になってますし,今回,申請の対象にもなっています浜山小学校さんも,要するに教育委員会さんも対象にもなってますし,あと,真珠貝プロジェクトも,もともとは環境局さんが調整をされて進めているというところもありますので,さらに,干潟については国交省が絡んでいるというところもありますので,複数の部署といいますか,省庁が絡んでいるところございますので,うまくちょっと連携をしていただいて,この規制をきっかけにぜひ兵庫運河,PRいただきたいというふうに思います。よろしくお願いします。
  以上でございます。ありがとうございます。

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