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2024-03-14

予算特別委員会(経済観光局)質疑(2024年3月4日)第3分科会

(経済観光局)

以下質疑をさせていただきました。

1.小売市場・商店街の駅ナカ出店について

2.中央卸売市場の活性化について

3.歴史的資源を生かした西国街道の観光振興について

4.若手の人材採用と定着について

質疑詳細は、以下のとおりです。

  小売市場・商店街の駅ナカ出店について

平野達司

神戸市は、市場などが実施する地域商業活性化事業のイベントに対し、定量的な事業効果検証を市場・商店街に求めるようになったが、市場からの報告に加えて、地下鉄の例えば乗降客数への影響など付随的な効果も含めて、過去4回のマルシンマルシェの事業効果を神戸市としてはどのように捉えているか

経済観光局 大畑局長 

マルシン市場でのマルシンマルシェin湊川公園駅、これまで4回開催。事業の効果は、マルシン市場からの報告で、マルシェで購入後に実際の店舗へ足を運んでくれるお客様が増え、土・日・祝日に若い世代のお客様が増えた効果を聞いている。また、現在、令和5年度実施分は、事業の実施期間中のため、まだ効果測定の報告は受けていない。

その中でも、昨年の11月開催時には、購入者に対し、マルシン市場の認知度やふだんの買物の場所のアンケートも実施をされた。いずれの開催でも多くの来客があったと聞いている。マルシン市場の認知度を高めることにつながっている。

地下鉄の乗降客数への影響は、曜日や天候等の違いがあり、なかなか一概に評価が言いにくいが、このような取組が地下鉄やその周辺によい影響をもたらすことは期待できると考えている。

今後、他の市場や商店街で同様の取組を実施したいという意向があれば、鉄道事業者である交通局とも連携し、円滑に進むように、幅広く支援をしてまいりたい。

 

平野達司

マルシン市場自体が4回実施し、今年の4月にも実施しようとされてます。効果があるからこそ続けようとしている。効果検証をしっかりと細分化し、他の市場・商店街に見える化し、パッケージ化していただくことが必要だと思います。

他の市場・商店街に対し、メリットと懸念点も丁寧に説明いただければ、他の市場・商店街にさらなる活性化に対してとても重要な事柄になってくる。その点の見解をお伺いしたい

また5月に実施される世界パラ陸上などをきっかけに、特色ある市場・商店街の取組を市内外に発信するタイミングでもあると考えるが、併せてお伺いをいたします。

 

経済観光局 井原部長 

マルシンマルシェ今まで4回実施され、直近の2回は、市内の市場が加盟する神戸市小売市場連合会として取り組んだものを市が支援した形です。

マルシン市場の取組は、他の市場・商店街においても参考となると考えている。小売市場連合会としても、11月の開催時には、アンケートを実施。実施結果は、他の市場にも共有をすると聞いているので、他の市場が実際にやってみたい横展開をするような場合については参考になると認識をしている。

世界パラ陸上など大型イベントで多くの人々が移動するタイミングで適時適切に市場・商店街の取組・魅力を発信は重要。

小売市場連合会の取組のほかに、マルシン市場も、補助金を使い、訪日客の集客につなげる目的で、外国人向けのパンフレットを作成。他にも、大安亭市場においても、昨年9月に大規模な食のイベント、いちばフードショーを実施に合わせて、市場を紹介するマップを作成・配布し、SNSを活用して情報発信にも努めることも実施。

市としても補助金等でバックアップをしている状況で、商店街・市場の取組を市内外に発信できるように、幅広く支援をしてまいりたい。

 

平野達司

市場・商店街は神戸の特徴だ。食の流通の活性化の観点でも大変重要。

この必要性を訴えている背景として、中央卸売市場の活性化がさらに必要だと思っております。

 

中央卸売市場の活性化について

平野達司

中央卸売市場は市民の台所として日々の生活に欠かせない生鮮食料品を安定的に提供する神戸市の基幹的かつ重要なインフラだ。

神戸の中央卸売市場は、大都市の中でも新鮮な農産品が手に入りやすい強みがある。しかし人口減少社会や高齢化による消費の減少、卸売市場を介さない取引の拡大、市場関係者の減少といった情勢に加えまして、労働力人口不足、物流の2024年問題が重なり、安定的な運営に大変危機感を持っている。神戸空港の国際化による交流人口の増加も、卸売市場の取扱量が増えることも考えられるが、目前は、そうなる前に、例えば、産地からトラックが神戸の卸売市場に来ない、トラックが来ても荷物が荷下ろしできない、市場に取引される商品が大幅に減少し、市場関係者の方々が次々に撤退するなどと、負のスパイラルに陥る可能性も限らないと思います。

今の市場関係者の中からでも、担い手不足で対応に苦労されているお声を数多く聞いています。

このように、中央卸売市場の活性化は待ったなしの状態で、この検討は、現場の中央市場だけではなくて、広く生産から流通と消費含めた連携を深めつつ、神戸空港の国際化による人と物の流れを見越し、観光部門全体で、広く神戸市内全体で組織的に、横断的に行っていただく必要があるのではないか。

 

経済観光局 大畑局長

中央卸売市場を取り巻く環境が非常に変化をしており、人口減少や取引の多様化による取扱量の減少、トラック輸送に関わる2024年問題などで、いかに中央卸売市場がこれからも持続的にその役割を果たしていく環境をつくっていくことが非常に重要だ。

取扱量を増やしていく取組の中で、卸売市場の物流の拠点性をいかに高めていくのか、そのために機能を強化していかなくてはならない。今、再整備で、冷蔵庫を含め、いろんな機能強化に取り組んでいるところ。機能強化を通じて、新たな販路を持つ事業者の新規参入を進めていくことも非常に大事だ。

卸売市場は生産者と消費者をつなぐ流通のかなめである。経済観光局の中ではこの生産部門の農漁業の振興も担当しており、市場・商店街の消費者に近いところで、より多くの近隣のすばらしい食材を消費してもらうことの働きかけ、取組も大事だ。

また、人口が減少する中で、食を消費することは、市内の需要だけではなかなか増えませんので、観光で、域外から来ていただいたお客さんに神戸で神戸の食材を食べていただくことで、消費の拡大、それが市場の取扱量の拡大、まさに生産量の拡大、これが全てつながっていく事業だと思っています。そういった意味で、我々の局の中で、生産から最後の消費まで、観光を含めて一気通貫で取り組むことが必要だと思っており、経済観光局一丸となってこの課題に取り組んでまいりたい。

 

平野達司

まさに消費の拡大が中央市場の取扱量の拡大にもつながる。実際に取り組んでいただきたい

神戸の中央卸売市場の50キロ半径では6つ、70キロ圏内には8つの中央市場が乱立しており本当に厳しい環境である。1日単位で様々な取引量をホームページで公開しているが、

それをマーケティングに生かせてるか全く見えない。絶対に中央市場の卸売企業が撤退するようなことがないように、全体的なマーケティングをしっかり見ていただきたい。

歴史的資源を生かした西国街道の観光振興について

平野達司

昨年1月、私も所属していました未来都市創造に関する特別委員会より、歴史的資源を生かしたまちづくりの提言を行いました。市内全域に歴史的資源が豊富にある神戸市において、これらの資源を活用し、市民に神戸の歴史を知ってもらい、神戸のまちを好きになってもらうこと、また、全国の歴史ファンに神戸を訪れてもらう取組が重要である。その中で、兵庫津、また兵庫区の南部を横断する西国街道の観光資源についての魅力をこれまで以上に発信してもらいたい、また、西国街道は京都から下関まで広域的に他都市と連携できる観光資源でもあり、広島市も西国街道を観光資源として、民間企業と一緒になって取り組んでいる。

また、兵庫津は市内で唯一の西国街道の宿場でもあり、加えて、同地区には兵庫津ミュージアム、そして岡方倶楽部を活用した神戸市歴史公文書館も開設予定など、歴史を切り口にした新しい魅力も加え、地域でも歴史的資源を生かしたまち歩きなども観光資源として様々な力を入れているところ。

一部実施しているところもありますが、兵庫津、西国街道をさらに過去の町並みを再現するようなAR・VRの活用、また、過去の西国街道をイメージできるような特別な舗装、またサインボード、看板、マンホールなどの整備を行っていただき、今まで以上に観光資源としての活用をしてもらいたいと考えており、それぞれ関係部局と連携して進めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。

 

経済観光局 出石部長

西国街道は、経済界、自治体を中心にした歴史街道推進協議会が中心になり、魅力発信に努めている。具体的には、西国街道のマップ作成、兵庫県と連携し、ARアプリを使ってVRコンテンツを追加、歴史遺産が点在する兵庫津を楽しんでいただく工夫をしている。

歴史のある歴史資源は、魅力のみならず、歴史の資源を見える化が重要。直近には、建設局と連携し、北前船の水揚げ地の跡の標柱を設置、他にも案内板も設置している。引き続き地域とも連携、兵庫区等々とも連携しながら、ユーチューブなどSNSなどを活用しまして、歴史資源の魅力を発信し、さらなる観光誘客につなげてまいりたい。

若手の人材採用と定着について

 

平野達司

学生が企業を選ぶポイントは様々あるが、学生の生の声を聞いていただいて、企業のブランディングの強化が必要ではないか、また、外資系企業も積極的に誘致し、学生にとって就職の選択肢が増えるように進めていただきたいが、いかがか。

 

経済観光局 大畑局長

学生の就職活動でのトレンドは大きく年々変化している、こういった学生の声をしっかりキャッチし、それにふさわしい採用ブランディングに支援をしてまいりたい。

やはり若い方たちが外資系、 外国企業への就職希望もあると思っている。その取組につきましても、引き続き力を入れてまいりたい。

 

平野達司

なるべくなら、今、神戸にある企業に就職していただきたいのが一番ではあるがやはり一番は、神戸に滞在して、就職につなげていただけるように引き続きお願いする。

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