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2024-03-14

予算特別委員会(港湾局)質疑(2024年3月1日)第3分科会

以下項目につきまして、質疑。

1.兵庫運河における取組について

 ・全国海の再生・ブルーインフラ賞受賞に視察モデルケースへ

 ・観光の場としての兵庫運河の活用

 ・兵庫運河周辺の高潮・津波対策について

ポートアイランド第2期の西緑地の活用について

3.神戸空港の地域戦略について

https://www.kensakusystem.jp/kobeshikai-committee/video/R06/R060301-33-3.html

質疑動画は、上記リンクより是非ご覧ください。議事内容は、以下のとおりです。

 

【兵庫運河における取組について】

平野達司

一般財団法人みなと総合研究財団により、令和5年度から新たに創設された全国海の再生・ブルーインフラ賞に兵庫運河での取組が最優秀賞である国土交通大臣賞が選ばれました。全国的にも先進的な取組でありまして、他都市からの視察で訪れていただくようなモデルケースとして周知いただくことはできないか?

兵庫運河では、その活動を広く知っていただくことで、兵庫運河の継続的な活動の支えにもつながってくると考えるがいかがか?

 

長谷川港湾局長 

兵庫運河の自然を再生するプロジェクトの環境活動が、第1回全国海の再生・ブルーインフラ賞の最優秀賞となる国土交通大臣賞を受賞されたことは、地元の方々が長年にわたって熱心に取り組まれてきた成果だ。非常に我々も喜ばしく思っており、地元の方々の熱意に敬意を表したい。

私も兵庫運河とは、もう20年以上前から付き合い。当時と比べ、非常に水質がきれいになっている。特に、今はアマモが成育し、ウミニナがいたり、天然のアサリが生息するほどすばらしい生物多様性の空間が創出されている。

こういった先進的な兵庫運河の取組は、カーボンニュートラルも含めて、環境への様々な施策を進める我々にとっても、非常に重要な取組だ。この取組を、広く情報発信をするためには、民間企業のノウハウを活用しながら、継続的な活動を支援する方法を検討してまいりたい。

昨年の夏、兵庫県内で、北海道内の小学生が、兵庫運河と小樽運河のつながりで交流をしています。環境活動・環境学習に取り組む企画もあった。地元のメディアが企画し実施をされた。この活動が終わった後、各メディアで放送もされた。

こういう取組は非常に重要、我々といたしましても、こういう企業のノウハウを活用しながら、継続的な活動支援をできる方法を検討していきたい。

運河を有する他の港湾であったり、海辺で環境活動を行う団体との交流を促進をしたい。また、全国の港湾管理者が参加する会議など機会を通して、多くの方に兵庫運河を知っていただき、訪れていただけるように、地元の方々とともに取組を進めていきたい

 

平野達司

この賞につながったきっかけは、確かに地元の皆様が一生懸命頑張っていただいたところもあるが、その一番最初のきっかけは、先進事例がない中、きらきらビーチに砂を入れていただいて浅場を造った、これが本当に大きいところだ。その砂があるからこそ、アサリが生息し、水が改善され、その砂地によって、ブルーカーボンにつながるアマモも生息し出した。これは、本当に大きな事柄で、活動してる皆様が港湾局の皆様にお礼を申し上げたいと聞いておりますので、代わりにお伝えさせていただきました。

それから、今週月曜日に大阪湾のイカナゴの禁漁が発表されました。これは、今までにない決断だ。それだけ大阪湾の環境が、大阪湾への危機感の表れと思っており、海の環境改善をしていかなければ、新鮮な海の幸は頂けない状況と思ってます。

ただ、今回、神戸市も3つ目となるJブルークレジットの申請が須磨からも出されたことで、1つの都市で3か所もJブルークレジット、ブルカーボンの申請が出るのは、他都市でもないのではと思います。これは、国際港湾と併せてSDGsにつながる新しい里海につながっている魅力価値と思ってます。

 

 

観光の場としての兵庫運河の活用

 

平野達司

観光の場として、兵庫運河の活用ができないか。兵庫運河は、長年にわたる自然を再生する取組が行われ、レッドリスト種を含む多種多様な生物が生息していることもあり、水族館のような、観光の側面も今有しているのではないか、様々な方々に感じていただき、兵庫運河に訪れていただきたい、人々が集まれる場所として、にぎわいの創出にもつながると考えるが如何でしょうか?

 

川中港湾局副局長 

兵庫運河周辺では、近年、地元や行政が一体となり環境活動等に取り組んだ結果、水質をはじめ自然環境が大幅に改善し、レッドリスト種を含む多種多様な生物が生息するようになっている。

この環境活動の取組や兵庫運河の豊かな自然環境を多くの方に体験していただくために、海事材育成プログラムとして実施しております神戸港バックヤードツアーの一環として、兵庫運河でアマモの種まき等を行う環境学習を今年度より新たに開催したところ。

具体的には、地元の協力を得ながら、環境学習として兵庫運河の歴史や環境保全の取組と、その意義を御説明いただき、その後にアマモの種まきや神戸港沖で取れた魚と触れ合うタッチプール、兵庫運河への魚の放流など、体験イベントも実施したところ。当プログラムには、神戸市内在住の小学3年生から6年生までの子供とその保護者が計15組、30名御参加いただきまして、身近な自然と生き物に触れ、環境保全の重要性を体感できる非常に貴重な機会となったと評価をいただいている。

この状況を踏まえ、地元の方からも来年度以降についても協力的な意見を伺っており、プログラムの内容の拡充も含めて継続的に実施していきたい。

神戸港バックヤードツアーは、旅行会社など、民間事業者と連携することで、環境教育や体験型コンテンツとして誘客に生かすことができるのではないかと考えている。まずは、地元をはじめ、地域の方々が環境教育プログラムの担い手として活動いただくとともに、神戸港バックヤードツアーを継続することで、兵庫運河の魅力を発信し、地域の活性化につなげていきたい。

 

 

 

兵庫運河周辺の高潮・津波対策について

 

平野達司

兵庫運河を活用していくにあたり、訪れる方々の安心・安全も必要、南海トラフ巨大地震に対する総合的な津波対策・高潮対策は、令和4年度で完了をしていると聞いておりますが、ただ、兵庫運河につきましては、やはり細かく入り組んでいるところもあり、高潮・津波対策がどのように行われているのか、今後の展開は?

 

露口港湾局部長

兵庫運河周辺の高潮・津波対策は、全体では、令和4年度に完了してが、兵庫運河周辺では、令和元年度に一応完了。

これらの整備は、運河で入り組んでいるが、詳細に検討し、兵庫運河の地形特性を踏まえた設計を行っている。浸水対策により、居住地への浸水リスクはなく、実際、平成30年の台風のときにも兵庫運河周辺の各主要被害はない。

ただ、今後、運河を活用するに当たって、津波発生時は水辺から離れて、安全な場所に避難していただくことが重要。現在、運河周辺では、大津波警報などの緊急情報については防災行政無線。緊急速報メールによって迅速に伝達することになっている。これらの情報を受信した場合は、水辺よりできるだけ遠く離れる水平避難、あるいは丈夫な建物の3階以上に垂直避難していただくことになっています。

今後、運河の活用をさらに進めていけば、土地カンのない方も、初めて来られる方々にも安全・確実に避難していただくために、避難先とか、あと避難ルートを案内する地図などを現地に今後設置していきたい、そういった安全対策を進めてまいりたい。

ポートアイランド第2期の西緑地の活用について

 

平野達司

ポートアイランドのリボーンプロジェクトの一環として、ポートアイランドの南西部の西緑地において、親水エリアの導入に向けた取組を掲げているが、今後、その親水エリアへの動線、来訪者用の駐車場、施設整備、海釣り機能含めにぎわい施設が取組として必要ではないか、将来像をどのように描いているか、

 

長谷川港湾局長

西緑地の将来像は、リボーンプロジェクトに対し助言をいただいている東京藝術大学の藤村准教授の監修の下、海を感じることができる交流レクリエーション空間コンセプトで現在事業を進めている。

今年度は、南東部のエントランスゾーン、北西部の未供用区間を仕上げるために、現在工事を進めている。完成予定は令和6年度の予定。

今後、緑地の北西部で親水エリアの導入に向けた取組を行う計画。今現在、どういった形で進めるべきか検討をしている。

このエリアは、家族で楽しめるような親水レクリエーションエリアとして整備をしていくべきと考えている。緑地と護岸の間に、デッキ、親水空間としての護岸の整備、来訪者のための駐車場、等の施設が必要だ。

また、親水エリアの施設運営を担う民間事業者の参画も非常に重要。6年度は、この親水エリア導入に向けて橋梁や護岸の施設整備に関する技術的な検討を進めていく予定。

また、海釣り機能の導入に向け、民間事業者などへのヒアリング、サウンディングも進めている。サウンディングと併せて、どういった事業スキームでこの事業を進めていけばいいのか、こういった検討も併せて進めてまいりたい。

特に、この西緑地は、瀬戸内海、明石海峡が非常にきれいに見えるエリア、この眺望を生かした整備を進めてまいりたい。

神戸空港の地域戦略について

 

平野達司

 

神戸空港が国際化を契機に神戸市のインフラとして、持続的な発展をしていくために、現在の就航路線を維持しながらも、一方で新しい就航先を確保していくのも必要だ。そのために、神戸市のみならず周辺都市含めて利用いただきやすい環境を整えていく必要がある。第12回関西3空港懇談会で、神戸空港に関し、今後は主に兵庫県内の広域的な交通ネットワーク網の確保が重要とされ、特に神戸市から西のエリアに新たな市場開拓を求められてます。今後どのような取組を行うのか、改めて見解を。

 

長谷川港湾局長

神戸空港の今後の需要拡大に向けては、マーケットの調査が非常に重要。今現在、スマートフォンの位置情報ビッグデータを用いて人流動向調査を現在実施している。6年度は、その結果を踏まえ、神戸市以西のマーケットの規模をまずは把握をしたい。また神戸空港周辺エリアを含め、パーソントリップ分析をしたい。このデータを使い、航空会社への働きかけを行うなど、路線の新設、増便につなげていきたい。交通ネットワークはバス事業者に対しバスの充実に向けて依頼。昨年は、大阪駅への路線が新設。今年4月からは、淡路島と三宮を結ぶバス路線の一部が神戸空港まで延伸をされる。神戸空港のアクセスに向け、バス路線の充実を今後とも進めていきたい。

 

平野達司 

ウオーターフロントエリアの経済効果で、今後、どのような形で進むのかをお伺いしたかったんですが、ウオーターフロントに来ていただく動線について、文化スポーツ局のKOBEまちなかパフォーマンス施策と連携することにより三宮からウオーターフロントに人を誘導することができるのではないか、またなるべく滞在時間を長くしていただく、取組も実施いただきたい。

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