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2024-03-05

予算特別委員会(こども家庭局)質疑(2024年2月27日)第3分科会

こども家庭局に対し、以下項目の質疑をさせていただきました。

質疑項目は、以下のとおりです。

1.こべっこランドへのキッチンカー、飲食ブースの出店について

2.保育人事対策について

 ・保育士人材確保手法について

 ・離職率の高い園への助言や支援について

3.境界知能について

4.乳幼児の英語に触れる機会の創出について

5.子育て応援サイトについて(こどもっとKOBE)とためマップの連携について

 

質疑の詳細内容は、以下のとおりでございます。ご覧いただけますと幸いです。

https://www.kensakusystem.jp/kobeshikai-committee/video/R06/R060227-33-5.html

【1.こべっこランドへのキッチンカー、飲食ブースの出店について】

○平野達司 

  兵庫区のこべっこランドは、平日でも平均1,200人、土・日でも平均2,500人が来られている。和田岬へこべっこランド移転時、周辺飲食店に周遊していただくことが見込まれていたが、ベビーカーが入りにくいお店、たばこが吸えるお店が多いこと。また、こべっこランドの駐車場が2時間まで限り無料ということもあり、利用が進んでない。

  こべっこランドに来場される利用者の保護者からも、こべっこランド内で飲食できるお店があればと直接お伺いしております。地元の経済の活性化、また、来場者の利便性向上、満足度向上という観点から、こべっこランドに、地元事業者を中心としたキッチンカーや飲食ブースを誘致してはいかが?

 

○岩城こども家庭局副局長 

こべっこランドの来場者は、乳幼児とその保護者が多く、周辺の飲食店を利用するケースが少ない。こべっこランドへのキッチンカーの誘致や地元企業や飲食店等のブース出店は、周辺地域の活性化につながる。

  キッチンカー等の出店は、指定管理者や兵庫区役所、キッチンカー等を活用した事業の支援を行う経済観光局と連携を図り、周辺の地域団体や飲食店等の御協力を得るとともに、地域の様々な御意見もお聞きしながら検討していきたい。

  あわせて、来場者が周辺地域を気軽に周遊して過ごせるように、地下鉄海岸線沿線地域の活性化に取り組んでいる交通局とも連携していきたい。

【2.保育人事対策について】

・保育士人材確保手法について

○平野達司

待機児童ゼロの維持、4・5歳児の保育士配置基準の30対1から25対1の改善を進める上でも、保育人材の確保は大変重要。その確保に苦慮する法人の中には、人材派遣会社に頼ることも多い状況で、手数料がかなり高額になるケースも多い。厚生労働省においても、祝金の禁止、人材派遣会社のチェックリストの提示などを求めている。本来、保育に使われるべき運営費が、人材確保に過剰に使われてないか大変危惧している。神戸市保育士・保育所支援センターを一層活用し保育人材確保をすることが重要ではないか?人材マッチングの取組を強化していくべきではないか?

 

○中山こども家庭局長 

有効求人倍率が非常に高止まりをし、急な退職など、人材派遣会社を利用し、高額な派遣料や手数料を支払っていることも承知している。国からの通知も周知を図ったところ。保育士・保育所支援センターの取組を強化していく必要がある。

  令和6年度は、保育士だけが対象になっているところを新たに栄養士や調理師、新卒も対象に広げ、ホームページを改善し、登録手続にホームページから登録ができるよう、ホームページから気軽に求人情報を閲覧できるように変更させていただきたい。

  新たな取組を進め、園の見学への随行、登録者へのヒアリングをこれまで以上にきめ細やかな対応を行い、マッチング件数の大幅な増加に努めてまいりたい。

 

【2.保育人事対策について】

 ・離職率の高い園への助言や支援について

○平野達司

将来的に今後、1・2歳児の保育士配置基準も今後改善されていく可能性があり、より保育士の確保は一層必要。そこで、保育士の離職率の高い園について、こども家庭局として、離職防止に向けた助言など行い離職を防止し、神戸市全体の保育の向上繋げていく必要があると考えるが、いかがか?

 

○中山こども家庭局長 

現時点で園ごとの離職率は把握できていないが、処遇改善や労働環境の向上により、保育所の定着や新規採用で成果を上げている園がある一方で、採用面で苦労したり、保育士がなかなか定着しない園があることも承知している。全国レベルで職員の離職状況も、来年度、把握できる取組を進めてまいりたい。より処遇改善や労働環境の把握というものが、我々しやすくなるというふうに考えています。

  保育士の質の向上のため、全ての園で学生や潜在保育士に選ばれ、離職防止につながる魅力ある職場づくりが推進されることがますます重要になってくる。そうした園の取組につき、園長会等で情報を共有、管理者向けの研修会の充実を図り、保育士の定着、それから確保、保育の質の向上に取り組んでまいりたい。

 

【3.境界知能について】

○平野達司 

 知的障害ではないが、知的指数が一般より低い、IQが70以上85未満の方で、統計上全体の14%占めらる。境界知能に該当する方は、かつてWHOに、境界線精神遅滞として認定されていたが、現在の基準では知的障害とはみなされず、周囲からも気づかれにくく、やる気がない、さぼっているなどと見られてつらい思いをされてる。

  境界知能について、こども家庭局として情報収集・支援を行っていただく必要があるのでは?

 

○丸山こども家庭局副局長 

 療育手帳の取得や知的障害と診断されたことで受けられるサービスがある一方で、手帳や診断がなくても発達にしんどさを抱えて支援を必要としているお子様や保護者に対し、個々の御相談の内容に応じた支援を行っている。就学前は、乳幼児健診や保健師への子育て相談、相談機関への待ち期間解消のために、令和5年10月からこべっこ発達専門チームによる家族相談などを通して、お子様の発達や保護者からの心配事の御相談を受けている。

  この中で専門的な支援が必要な場合は、こども家庭センターなどの専門機関に繋ぎ、こども家庭センターは、18歳までの子供さんを対象に、障害の有無にかかわらず、保護者の方からの御相談をお受けし、例えば、学校での学習面、友達との人間関係等でしんどさを感じてることなどをきっかけに御相談をいただき、子供さんの発達検査だけでなく、また、生活状況や行動観察等も踏まえて総合的にお子さんを把握させていただき、個々の子供さんの特性に合った対応方法などの助言を保護者の方にさせていただいている状況です。継続的に支援機関でのサービスを受けることが望ましい場合は、放課後等デイサービスなどのサービスへつなぐなどの支援を行っています。

  地域の身近な相談機関として、児童館等で子育てに関する相談しやすい環境づくりに取り組むとともに、これらの相談機関がどこにあるのか、どういったところに相談すればいいのかを、神戸市のホームページ等でも分かりやすく発信している。

  境界知能に関する子供さんや保護者の理解を、我々としてもさらに深めて、様々な不安や悩みを抱く親子に対して、引き続き寄り添った支援を行ってまいりたい。

 

○平野達司 

境界知能はお子さんだけではない。見た目でも分からなく、話しても分からない。社会からそういった状況の中で人生を営んでいるのは、本当につらかったのではないか?と思います。

  それを改善するためには、WPPSI検査・WISC検査・WAIS検査、また全検査IQ(言語理解、知覚推理、ワーキングメモリー、処理速度)でどこの部分が弱いのかを明確にすることで、その方に対してのアドバイス、周りからの支援も構築できるのではないか?継続支援と試験の支援をぜひ進めていただきたい

【4.乳幼児の英語に触れる機会の創出について】

○平野達司 

神戸市は政令市の中でいち早くALTを187名、全小学校・中学校に配置し、英語教育に力を入れている。当然、母国語も重要であるが、英語は様々な場面で必要であり、幼少期から英語に触れて、聞きなれることにより、将来、早い習得につながるのではないか。多様な教育環境は魅力ある都市の指標の1つでもあり、文教都市の存在感を高められるのではないか。

  児童館の機能強化として、これまで以上に各館の特色を生かしたプログラムを提供できるようインセンティブを設け、その中に国際的な感覚を育む体験英語学習のプログラムを含んでいると先日の代表質疑の答弁がありましたが、実際に兵庫区でも、子育てサロンにおいて、英語を取り入れた音楽だったり、遊びだったりのプログラムを地域のネイティブレベルの英語力を持つ地元の保護者が実際に提供している例もあります。

その方にもプログラムの担い手として活動してもらえれば、地元の保護者でもありますので、新たなコミュニティーもつくれるのではないか。児童館における取組も進み、子育てサークルを中心としたお母さん方が児童館で様々な集まりがしやすくなると思うが、御見解は?

○中山こども家庭局長 

児童館で、英語学習をはじめ、地域の人材の英語協力のプログラムの充実を図るのは、児童館の魅力の向上につながる。既に外国語に触れる活動などを地域人材また高校生の協力を得てやっているが、さらに地域ごとの、地域の児童館の特色を生かした取組をさらに伸ばしていくためのインセンティブを、6年度から設定予定。国際的な感覚を育む体験、英語学習のプログラム、地域人材を活用した子育て支援、保護者同士のつながりの場なども加算メニューとしている。こうしたインセンティブを活用した英語学習、あるいは地域人材の活用に当たりましては、児童館の運営支援を目的に各区に配置しております子育てコーディネーターが、児童館と地域を結びつける役割を担うということができる、そうした取組事例を共有することで、取組がさらに進むように促していきたい。

  児童館は地域にある子育て支援施設、新たなコミュニティーづくりの観点からも、児童館での様々なプログラムに地域人材が関わることで児童館の魅力向上につなげてまいりたい。

【5.子育て応援サイトについて】

・こどもっとKOBEとためマップの連携について

○平野達司 

こどもっとKOBEとしてリニューアルされ、キーワード検索機能や、現地から周辺の保育施設、公園情報を検索できる機能がある一方で、地域の子育てイベントの情報収集については、まだまだ課題がある、各区で展開されているアプリなどの情報との連携を図るなど、イベント情報の提供の充実を図るべきと考えるが、今後の取組については?

 

○岩城こども家庭局副局長 

子育て応援サイトのこどもっとKOBEは、地域の子育て情報として、各区の子育てサークルの活動場所や日時、参加費の有無といった基本情報を区と連携して掲載し、キーワード検索からもたどり着けるようにしてる。各サークルのサイトやSNSがある場合は、リンクでたどり着けるようにし、区において、子育てサークルや親子向けのセミナーといった子育てイベント情報をアプリなどを活用して提供している場合には、当該アプリサイト等への誘導も行っている。

 様々なイベント情報を集約した市民に分かりやすく使いやすいサイトの構築が市長室の広報戦略部で進められており、年度内にオープン予定。外郭団体や指定管理者など、市が関係するイベント情報も発信できる仕組みで、各区の情報も含め、市内で取り扱うイベント情報を集約、発信できるような運用を予定している。

 こどもっとKOBEサイトからは、トップページにバナーを固定し、当該サイトの子育て情報に絞り込んだページへの遷移を図ることで、全市一体となったイベント情報の提供につなげていきたい。

 

○平野達司

 全体のイベントはHP上にバナーなどがあるが、現時点は、到達までの段階が多過ぎる。兵庫区でも、過去、子育て情報紙おててつないを毎月発行していたが、廃止され、代替に、こどもっとKOBEに期待していたが、兵庫区でもためまっぷの導入が決定した。ぜひためまっぷとの連携できるようお願いします。

 

以下内容を合わせて要望いたしました。

・子供の居場所づくりについて

常時開設している居場所には、実施頻度に応じた支援策を検討いただきたい

 

・病児保育

いまだに兵庫区に病児保育がなく、近隣での西市民病院も、今後移転をしてしまう。

保護者の方から切実な訴えをいただいている。引き続きこの調整をお願いをしたい。

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