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2022-10-21

決算特別委員会(交通局 第一分科会)2022年9月29日

交通局に対し、以下質疑をさせていただきました。

①駅スペースの有効活用(ワゴン販売等)について

②インバウンド客の取り込みについて

③外国人観光客への案内について

④新たな顧客の獲得について

⑤収入増に向けた取り組みについて

平野達司)
 地下鉄の駅の改札駅のスペースの有効活用について

駅のスペースを有効活用し、乗車料収入以外に附帯事業収入も増やしていく必要があるのではないか
地下鉄でも地上駅であれば、産業振興センター経由で募集も実施され、ワゴン型の販売を実施されている。ただ、地下の駅の構内の店舗の一番壁が消防法。可燃物があり酸素があれば、燃える可能性があることで、必ずスプリンクラーの設置が必要。また、床面積の上限の制約、フロアの全体面積の10分の1以下にしないといけないことも認識しているが、その上で設備的に出店可能な未利用区画の精査し、ワゴン販売を地下の駅でも検討すべきではないか、駅のスペースの有効活用を図るべきいかがか

○習田交通局副局長
 平野委員から非常に丁寧に課題も御説明いただきましたので、その辺りの答弁は省略させていただきますが、特にワゴン販売は、初期投資が少なくて済むことで、非常に問合せが多い、我々も可能な限り対応している。ワゴン販売、3年度の決算は前年度より倍増以上で、交通局にも貴重な収入源。
  現在は6駅でワゴン販売を実施、非常に好評、テスト実施等を行いながら、実施駅の拡大を今検討しているところ。
 もちろんこの未利用区画の精査、確認が当然必要になりますが、やはり新たな出店場所を確保するに当たり、消防法の関係とかクリアしないといけないことがあり、また、出店可能な御要望等もあると思いますので、総合的に考え、可能な範囲で積極的に取り組み、ワゴン販売のほうの拡大に努めていきたい。

(平野達司)
 限られている場所ではあるかと思うが、西神山手線の湊川公園駅、この近くにはたくさんの市場商店街がございます。この市場商店街の皆様は、朝、中央市場に仕入れに行かれて、早朝から動かれていることもあり、また夕方の5時ぐらいにななると、一気に市場商店街に来るお客さんがいなくなってしまうタイミングがあります。そのタイミングで皆さん大体お店を閉めてしまいます。また兵庫区役所の北側に、再整備されて新しいマンションが建ちましたが、市場商店街の皆様もそのマンションが建つことによって、人が流れてくると想定もありましたが、平日、あまり流れてきてない状況。市場商店街が閉まった後、夜にかけて、近くのスーパーに人が集まっている状況が見られます。このマンションは共働きが多いんではないかと想定。こういった事象がほかの市場商店街でも、新しいマンションが建ったときに、そのような状況がや多いのでは、と思っています。
  経済観光局の商業流通課とも話をさせていただいて、例えば市場商店街単位で、商品をまとめて、最寄りの地下鉄の駅にワゴン販売を持っていく。ただ、ワゴン販売を持っていくのも、どの商品が、どの時間帯に売れるのかというのは分かりませんので、まず一旦、例えばテストを具体的にさせていただく。売れるものがわかって来れば、自動販売機を置くことにより、その商品が定量的に販売ができるという流れになってくると思いますので、そのような具体的な取組を検討する必要があるのではないか?
  附帯事業収入の増だけではなく、駅の利用者の利便性向上、その駅周辺の皆様と、周辺の店舗と関係も築いて、支援も含めて、効果も期待もできるではないか?

○習田交通局副局長
  スペースをどうするのか、消防法の関係、保管庫の話も含め、諸条件をまずは整理をする必要がある。その上で可能なエリアについてしっかり検討させていただきたい。
  市場商店街単位で取り組んでいただくほうが、継続性という意味でもあると思いますので商業流通課の地域商業活性化新事業が恐らく使えるのではないか。我々としてもしっかり協力して当然やろうという形で進めたいと思いますし、そういったお話があれば、経済観光局と一緒に取組をさせていただければと考えてございます。

(平野達司)
 どの商品を販売するのか、どういう形で物を持っていくのか課題も実際にございます。
  賞味期限、値段、精算の課題もあるが、マルシン市場ではコロナ禍の中、コロナ感染された方に、注文を頂いて、市場の商品をパッケージ化して、直接食事提供を持っていくという形を独自に編み出して対応されました。
高齢者の方にも、事前注文宅配も、市場商店街単位で実際に実施している。このノウハウと組み合わせれば、駅のスペースがうまく使えるのであれば、販売することも可能ではないかなと思っています。
スプリンクラーがないところでも、水道管、スプリンクラーの配管が通っているところがあれば、スプリンクラーヘッドを取りつけるだけで、費用負担は削減されると想定します。設置スペースはあるが、スプリンクラーがないところは、もったいないスペースなので、スプリンクラーを設置することにより、少しにぎわいスペースに持っていけるのではないか。
また、時間単位で未利用地の利用も御検討いただきたい

(平野達司)

②インバウンド顧客の取組について
 政府による水際対策の緩和方針、そして、この円安。外国人観光客がかなり戻ってくると予想される、市バス、地下鉄を利用してもらう準備が必要。
  2年前に代表質疑でお話しさせていただいた事柄でコロナ前に経済観光局と港湾局と協力し、神戸港に停泊したクルーズ船の乗組員の方を東山商店街にツアーとしてお連れをし、商店街に飲食と買物と回っていただきました。本当にすごい楽しんでいただき、明日も来たいと言われていた。下町の市場商店街は、外国人の方にもかなり魅力と思っています。
  数日間神戸で滞在される方、滞在型の観光客、リピーターにも有名な観光地だけじゃなくて、市バスまた地下鉄を使っていただけるように、気軽に、日本らしい風景を楽しみながら、町巡りをしたいという方も多いのではないか。
経済観光局と連携し、外国人観光客をターゲットに、沿線施設、市場商店街、兵庫大仏、兵庫津、またそれぞれ沿線の神社もセットで乗車券の販売など、市バス、地下鉄を利用してもらえる取組は検討していただけないか

○児玉交通局副局長 
 外国人観光客の対応で、案内表示、放送を充実をさせてきました。神戸だけではなく、周辺のほかの鉄道、バス会社と連携をしながら、様々、企画乗車券、お得な切符も設定をしてきた。
  関西一円の私鉄、バス、我々市営地下鉄、市バスも含めて乗り放題になる関西スルーパス、あるいはインバウンドの方に特化したようなICOCAですけれども、KANSAI ONE PASS、そういった商品もございます。
  過去に2019年、ラグビーのワールドカップ、神戸に参りましたけれども、このときには外国人の方向けに便利に御利用いただく切符を作った
  経済観光局でも様々新たな観光戦略の構築ということを考えている、まさに我々の沿線には様々神戸の観光資源、たくさんございます。案内サインのほかに、便利に回っていただける商品開発というものをしっかり検討してまいりたい。

(平野達司) 

ぜひお願いいたします。たくさんの方がお越しになられたとき、多言語対応が必要。地下鉄では乗り換え駅で4か国語。それ以外は2か国語、トイレ案内、乗車案内、新しい車両の部分は電車の中では4か国語と聞いておりますけども、外国人観光客の方が市バスや地下鉄に乗って町歩きするときに、多言語 対応の観光案内、自販機の切符売場の横のところにそういうふうな形で置いていただいて、沿線全体を外国人の観光客を意識した地下鉄に乗っていただいて、市バスに乗り換えてというのが分かりやすいように、魅力的な場所を案内できるような形を取っていただきたいなというふうに思うがいかがか

○児玉交通局副局長

 最近の傾向としましては、特に海外からお見えになる方もほとんどの方がスマートフォンをお持ちになっていらっしゃる状況。駅の切符売場、券売機周りにこの観光部門が発信するような、外国人の方向けの観光サイトのQRコードをお示しをして、そこで得たい情報にアクセスをしていただくことも考えられる。経済観光局、あるいは神戸観光局、プロの方々がおいででございますので、こういう方々と相談をしながら、外国からお見えのお客様に快適に御利用いただけるように、その辺りはしっかり考えてまいりたいと思ってございます。

(平野達司)
QRコードでぜひ実施いただきたいというふうに思います。
 先ほど観光案内は、交通局が作るべきではなく、経済観光局が作っていただく形が私はベストだとい思う。ただ、地下鉄沿線沿い、バス沿線沿いは、情報を持っているのは交通局で、それを必ず経済観光局にお伝えをいただきたい

(平野達司)
④新たな顧客の獲得について

今年の4月から実施の「三宮・エリア110」でについて、三宮の回遊性向上、新規顧客獲得、で良い制度と思います。
実際に私も会社員時代のとき、九州に出張で博多に行くことが結構多かったんのですが、その際、企業周りに西鉄バスが100円で近距離間を周遊できるような形の料金体系になっており、出張の際、土地柄詳しくないとき、現地のバスは、乗りにくい。どこに向かっているのか分からないが、近距離だと、すごく気軽にバスが乗れるということで、私も結構使いながら、いろんな企業さんを訪問させていただいた。そういった意味でも、今回の三宮のエリア110というのは、乗りやすいんではないかなと、抵抗が少ないのではないかと思いますが、その現時点での利用状況と効果について

○城南交通局長

 もともと通常と半額程度の運賃ですので、目標を当時1日700人を目標に開始した。
 3月は開始前で、1日352人、4月はその27%増し、5月は42%増し、6月は68%増しと、コロナ禍においても順調に推移しており、8月では約103%増で倍増しております。この調子でお客様の増加が続けば、年間を通じての目標達成が見込めると期待している。

(平野達司) 
⑤新しい取組、前向きに増収をできる取組をぜひ増やしていただきたい。

 これからも新しい増収施策というのは、アイデアを凝らしてやっていただかないといけない。
リノベーション・神戸によって、地下鉄沿線の活性化なども、乗車人口の増につながると思いますが、そうした取組との連携も重要な観点。
 収入増に向けた取組、現時点でほかに考えられていることがあるか

○城南交通局長
 新長田、三宮駅の東コンコースのリニューアル、駅の快適性、イメージアップを図るために、全駅の全トイレの洋式化、それから温水洗浄便座の設置を検討しております。
  こういった取組、リノベーション・神戸と総合し、地域の顔であり玄関口でもある駅のにぎわいを生み出し、地下鉄沿線全体のブランド力、魅力度の向上を図り、見違えるような神戸づくりに貢献し、定住人口、交流人口、関係人口の増加、乗客増へつなげていきたい

(平野達司)
 トイレの快適性向上ありがとうございます。
 具体的なスケジュールというのは決まっていますでしようか。
○習田交通局副局長 
 まだ検討中でございますが、できれば3年ぐらいの間にはやってしまいたい

(平野達司) 
 分かりました。費用もかかるお話ですので、乗降数の多い駅からぜひ進めていただきたいと思います。


最後に1点、要望。
 公営企業として企業会計で進めているが、こども家庭局が実施している高校生の通学定期補助、2日前の企画調整局と人口の転入・転出の議論の中で私からは、0歳から18歳までの切れ目のない子育て支援を重点的に打ち出すことにより、子育て世代、働き世代というところの流入と、また若い世代の流出を防ぐ形が取れないかと議論させていただいた
  その中で、定期券補助を一般会計で実施しているが定期券補助の対象枠を広げて、神戸に移住、転出増を防げるのではと思っています。
  各家庭もお子さんを育てていくに当たり、養育費をすごく気にしている。ここで定期券補助の枠を広げることにより、子育て世帯の負担を抑えれる。これを実施するする時に、神戸市営地下鉄、神戸市バス限定で枠を広げることにより、近隣では、神戸市しかうてない政策で人口の定住化に進めれるのではないか。
  厳しい状況のときに、一般会計からとの話もあるが、単純に一般会計から企業会計へという形ではなく、施策を生かすことにより、実際に子育て世代も潤させていただくことができるのではないか?間接的に地下鉄、バスの維持に少しは支えになると思いますので、どのくらいの定期補助が必要になってくるのか、どのくらいの人数が使われているのかをお調べいただきたい
以上、要望でございます。

 
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