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2024-03-14

境界知能

境界知能について、地元の方からご相談をいただきました。苦しんでいる方がおられる。もっと知ってもらい、支援を広げれる様にと。令和6年2月26日にこども家庭局に質疑。さらに、予算特別委員会として、自由民主党神戸市会議員団の意見表明として、境界知能への理解を深め寄り添った支援を行うため、未就学児の段階から必要な検査を行うことと明記!

 

【境界知能について】

○平野達司 

 知的障害ではないが、知的指数が一般より低い、IQが70以上85未満の方で、統計上全体の14%占めらる。境界知能に該当する方は、かつてWHOに、境界線精神遅滞として認定されていたが、現在の基準では知的障害とはみなされず、周囲からも気づかれにくく、やる気がない、さぼっているなどと見られてつらい思いをされてる。

  境界知能について、こども家庭局として情報収集・支援を行っていただく必要があるのでは?

 

○丸山こども家庭局副局長 

 療育手帳の取得や知的障害と診断されたことで受けられるサービスがある一方で、手帳や診断がなくても発達にしんどさを抱えて支援を必要としているお子様や保護者に対し、個々の御相談の内容に応じた支援を行っている。就学前は、乳幼児健診や保健師への子育て相談、相談機関への待ち期間解消のために、令和5年10月からこべっこ発達専門チームによる家族相談などを通して、お子様の発達や保護者からの心配事の御相談を受けている。

  この中で専門的な支援が必要な場合は、こども家庭センターなどの専門機関に繋ぎ、こども家庭センターは、18歳までの子供さんを対象に、障害の有無にかかわらず、保護者の方からの御相談をお受けし、例えば、学校での学習面、友達との人間関係等でしんどさを感じてることなどをきっかけに御相談をいただき、子供さんの発達検査だけでなく、また、生活状況や行動観察等も踏まえて総合的にお子さんを把握させていただき、個々の子供さんの特性に合った対応方法などの助言を保護者の方にさせていただいている状況です。継続的に支援機関でのサービスを受けることが望ましい場合は、放課後等デイサービスなどのサービスへつなぐなどの支援を行っています。

  地域の身近な相談機関として、児童館等で子育てに関する相談しやすい環境づくりに取り組むとともに、これらの相談機関がどこにあるのか、どういったところに相談すればいいのかを、神戸市のホームページ等でも分かりやすく発信している。

  境界知能に関する子供さんや保護者の理解を、我々としてもさらに深めて、様々な不安や悩みを抱く親子に対して、引き続き寄り添った支援を行ってまいりたい。

 

○平野達司 

境界知能はお子さんだけではない。見た目でも分からなく、話しても分からない。社会からそういった状況の中で人生を営んでいるのは、本当につらかったのではないか?と思います。

  それを改善するためには、WPPSI検査・WISC検査・WAIS検査、また全検査IQ(言語理解、知覚推理、ワーキングメモリー、処理速度)でどこの部分が弱いのかを明確にすることで、その方に対してのアドバイス、周りからの支援も構築できるのではないか?継続支援と試験の支援をぜひ進めていただきたい

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