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2022-03-08

令和4年予算特別委員会(第3分科会 教育委員会2022年3月4日)

3月4日(金)に教育委員会に質疑させていただきました。
質疑内容は、以下の3点になります。

①兵庫運河における環境授業の浜山小学校以外への小学校への展開
② 学校での内科検診時の上半身脱衣の方針見直しもしくは、柔軟な対応について
③イエナプラン教育について

質疑動画は、以下リンク先より御覧いただけますと幸いです。

http://www.kensakusystem.jp/kobeshikai-committee/video/R04/R040304-33-3.html

①兵庫運河における環境授業の浜山小学校以外への小学校への展開
【平野】
兵庫運河では今、兵庫漁協の支援をもらいながらですね、アサリの育成、実証実験これが行われてきました。そしてアマモも植える活動も行われ、人工護岸にアマモが育ち、兵庫運河の水質がさらに変わってきて魚が増え、さらに海鳥まできている状況。これらの実証実験は浜山小学校の児童生徒と一緒に行っており、活動を通じ子供たちが環境問題を肌身で感じ、環境に対する考え方のレベルが非常に高いものになっている。このような浜山小学校の取り組みは、環境面だけでなく教育面からも非常に有意義なもので意義が高いものと考える。教育委員会としてこの浜小学校の活動についてどのように評価されているのか。
 

【内藤教育長】
浜山小学校は身近にあります兵庫運河を題材として低学年では生活科の時間に海などの生き物を見つけふれあい学習、また中学年では総合的な学習の時間に兵庫運河を再生するプロジェクトを題材として取り上げてアマモの育成等の環境学習を進め、さらに高学年では兵庫漁協の方のご協力のもとでいろんなお話を聞き漁師さんの願いを知って自分たちにできることを考える環境学習、こういったことに取り組んでいる。
 浜山小学校は、身近な文化を題材にすることで、子供たち自身が環境問題を自分ごととして捉え、そして主体的に良い取り組む学習活動となっている。
 また地域の人々、関係機関の方々と触れ合うことにより、兵庫運河や生き物を大切にする気持ちが子供たちに芽生え、地域の担い手、実相手となる子供たちの育成に繋がる取り組みであると感じており、大変意義があるものと評価をしております。
 

【平野】
教育委員会として評価されてるのであれば、今まさに神戸が今取り組まなければならないのが脱炭素、カーボンニュートラル。大変重要な事柄であるため、神戸市内の他の小学校にも展開していくべきではないか。
 
昨年12月に浜山小学校、兵庫運河を美しくする会、水辺ネットワーク、それから兵庫漁協協同組合、この四つの団体で兵庫運河のブルーカーボンの申請が行われ、年末に承認をされました。Jブルークレジットの企業による購入も、1月末に締め切られ、多数の企業が手を挙げられた。これは関西初で大変素晴らしい事柄。この取り組みを広げていく必要が私はあると考えてます。
現場では、さらにブルーカーボンの取り組みの拡大としてワカメも成長過程でCO 2を吸収するということで、先週、ワカメの刈り取り後のメカブと茎が残ったロープを兵庫運河に沈めています。

このような取り組みが、兵庫区の浜山小学校以外の保護者の皆様から、浜山小学校がすごくうらやましいと私にお話くださります。
教育委員会として他の小学校にこの環境体験授業をもっと展開するのに支援をいただけないか。
具体的には、学校現場で秋に水槽にアマモを種植え、環境学習をする春には育てたアマモを兵庫運河に移植、そして兵庫運河でアサリの実証実験の体験をしながら環境授業というのを場所がございませんので、すぐ近くの今年の9月にできるこべっこランドの300平米のホールの活用を、先日のこども家庭局の質疑でもお話しさせていただきました。小学校の連携というのは積極的にこども家庭局としても支援したいとの答弁。場所はこべっこらんども兵庫運河に近いから、環境授業としても使えると思います。
 このような形で具体的に教育委員会として他の小学校の展開という形で支援ができるのではないか?
 

【松本強化指導担当部長】
 今ご紹介いただきました内容は、本当に子供たちにとっては身近な自然に触れたり、
直接体験するということでとても大切な活動だと認識しております。一方で他校におきましても地域の連携し、米や野菜を作って自然に触れ、近くにある川、海、山などに触れることにより、それぞれの一部の住みやすい環境を作ったりと活動をしております
 一方で環境によっては学校近くではなくて、森林植物園や神出自然教育などの地域に声かけて直接体験をするところも現在あります。
 
各学校は地域の環境や学校状況に応じ適切に学習の題材を設定しております。浜山小学校の先進的な取り組みを、まずは同一区内の小学校に紹介するとともに、このように学校と連携していただける環境授業や場所等も紹介をすることも実施し環境の学習の支援、しっかりと努めていきたいと考えます。
 
 
【平野】
まずは1校1校順に体験ができればと思ってます。将来的な進め方の思ってところをお話しいたします。
 
まずあさりの育成育成実証実験は、大学の教授にまずは参画していただきたいと思っており、さらに大学生が一緒に混じって実証実験、アマモの育成含めた体験いただく。
そしてその大学生が伝道師となって、子供たちに体験授業を教えていければと思ってます。
今、まさに神戸高専の教授が協力をいただき、遠隔での海底耕うんを今月末に実証実験をしようとしています。
 
また私も兵庫漁協と一緒にヴィッセル神戸の方にもの兵庫運河の取り組みをお話させていただきました。
 何か一緒に協力することができないとお話させていただきました。
 場合によってはモーヴィをつれていきますよとも言っていただいてますし、スタジアム自体も小学校の見学で受け入れられいますので、クラスが多い場合は、兵庫運河、ヴィッセル神戸のスタジアム、こべっこランドと分散することができる。順に回ることにより複数のクラスも受けることができると思います
このような、様々な関係者との協力をいただきながら広げていければ、さらに良い取り組みになるとと思いますのでぜひ教育委員会もその一員になっていただきたい。
 
ブルーカーボンの取り組みを広げることにより、子供たちの未来の環境変えていく意識を高めながら地元を盛り上げていきたいと思ってますので、今後は兵庫運河だけじゃなくて、神戸の海の傾斜護岸にもうこの種を広げていき、ブルーカーボンの取り組みを広げていきたいと思ってます。
 
実は神戸市経済観光局所管の神戸市栽培漁業センターにも参画してもらうようにお話をしてます。

将来子供たちと一緒に兵庫運河で育てたアサリをですね、兵庫漁協はこれを大和田の泊まりから大和田あさりと命名をしています。大和田あさりを地元の純国産あさりとして、将来的に子供たちの給食に出てくることを夢見て、神戸市内の児童生徒に環境問題取り組みながら、地産地消を一緒にできる形ができればと思いますので、引き続きご支援いただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
 


② 内科検診時の上半身脱衣の件 
【平野】
神戸市では原則上半身脱衣ということですけども、他都市では下着の着用を認めるところもございます。
 ただ脊柱の側弯、背骨の検査の問題であったり、またその側弯によって過去の裁判ざたがあったということも聞いてます。
虐待のサインだったり皮膚疾患の確認のためにと医師会の意見は一定理解はできるが、プライバシー保護や児童生徒の感情面を考慮いただき、方針を見直すもしくは、対応方法を柔軟にすることができないのか、お伺いさせていただきます。
 

【長谷川事務局長】
学校での検診は特定された疾患を診るために行う診察とは異なり、疾患が潜んでいないかどうかを調べるためのスクリーニングの要素がございます。
この実施方法につきましては神戸市の医師会と継続して我々協議を行っています。神戸市ではブラジャー等を下着を着用した上からの診察では、十分な聴診ができずに心雑音等を見逃す可能性があることから、上半身の皮膚疾患ですとか甲状腺および過去の指針、脊柱側弯症の早期発見のため、やはり指針が必要だということからやはり原則上半身脱衣で実施することとをしてまいりました。
 
ただプライバシーに対する配慮も我々必要だと考えており、ついたてやカーテンを利用し、脱税する際に周囲の目から遮断すること、診察の直前までは、脱いだ衣服で胸部を隠していただくという今取り組みをしており、男女を問わず、きめの細かい対応を今行っておるところです。
 また事前に保険だよりを配り、内科検診の趣旨、方法等について、保護者の皆様、児童生徒へも周知を行っておるところです。
 
我々神戸市としても可能な限り児童生徒の心情に配慮することがやはり重要だと考えており、今後、例えば薄手の肌着を着たままの状態で肌着を繰り上げなくても、聴診器を当てやすいように、児童生徒が本人が工夫して、先生の前で隙間あけていただくとか、背中を見る際には、養護教諭が後ろ側だけ肌着をめくることで正確な検診の実施を担保しながら、児童生徒の心情にも配慮をしていくことができないか具体的にこれから検討していきたいと考えてございます。
 
いずれにしましても児童生徒や保護者の皆さんには、検診の趣旨、実施方法について、引き続きですね、丁寧に周知、説明をさせていただきたいと考えてございます。
 
【平野】
 ありがとうございます前向きにしようとしていただいてるのを私は感じました。
実際に保護者の方からもいろいろ私もお話をお伺いしていますが、児童生徒の皆さんがもう嫌がってやっぱり生徒同士そういう話をされてる。でもなかなか先生に言いにくいという声もすごく聞いてます。
文部科学省の通達が去年3月に出て、文部科学省に直接確認もさせていただきました。脱衣必須とは言っていないと、各自治体、各学校現場でプライバシーに考慮して配慮して対応してくださいという話をされてますので、うまくその対処をいただきたいと思いますが、ただ先ほどのお話では、教育委員会としては前向きな対応ということだが多分3月に医師会との会議があるかと思いますが、医師会との調整で、そこは論破できますでしょうか?前向きに進めるという自信はございますでしょうか。
 
【長谷川事務局長】
やはり医師会の先生方の不安としては、正確な診療ができるかどうかということでございますので、やはりそこは担保していく必要があると思います。子供たちの心、思春期の子供たちの思いもよくわかる。見ず知らずの方に見られるというあの気持ち。もうよくわかりますのでそういったところ我々が間に立ってですね、しっかりと説明をしていきたい考えてございます。
 
【平野】
確かに医師会から医者の立場からすると、やっぱり正確な診療したいという意見もすごくわかるんですけどもやはり子供たちの心情というのもすごく配慮していただきたいと思います。そこで平行線になってしまわないかなと私は懸念しています。一つ事例申し上げますが、加古川市の教育委員会が昨年の12月に保護者に対して通達を出しています。こちらはイラスト含め明確に記載されています。これであれば診察しても良いと明確に出されてます。
 ただ医師会の言い分もあり条件が若干ついてるところもありますがやはり今から少し前に向けて、変えていただきたいと思いますので是非進めていただきたいと思います。
 5月くらいから内科検診が始まると思いますので、良い対応になるようにお願い申し上げます。
 

③イエナプラン教育について

令和4年度の教育委員会の予算編成方針において、これまでの当たり前をゼロベースで見直すという言葉がございました。
 そこで私から研究いただきたいことがございまして今申し上げたイエナプラン教育です。
 
令和4年度広島県の福山市の常石小学校で全国の公立小学校で初めてイエナプラン教育を取り入れる予定でございます。
教育方法がドイツで発祥しオランダで発展した異学年異年齢の関わりながら学習を進める教育方法、人に教える力がつきし、他人の視点で共有できる探究心、また他人を尊重する心、自立心、自己管理能力も高まってくる。常石小学校が4月から始まりので、この取り組みを参考にしながら、創意工夫し、将来的に神戸市において子供たちの新たな選択肢としてできるようなイエナプラン教育を研究いただきたいと思いますが、いかがでございますでしょうか。
 

【山下次長】
今ご紹介いただきましたイエナプランでございます。
今指摘いただきました年齢によるいわゆる総合的な学習、これの推進が非常に魅力的ではないかと考えているところ。いずれにしても来年度からスタートする公立小学校の様子もしっかりと研究させていただきつつ私としては小規模校の小学校で導入することが魅力の活性化になるのではないかと感じてるとこもございます。
しっかりと研究させていただきたいと思います。
 
【平野】
 今までの日本型の教育方法と全く違いますので、当然ながらのデメリットもあるかと思いますので是非今進んでいるところを研究していただき、海外の状況も研究していただいて、先ほど小規模校であったりこの北区の八多小学校、中学校も一緒になりましたのでそういった意味では新しい取り組みという形でもお取り組めるんじゃないかなと思いますのでぜひ研究をお願いしたいと思います。
 

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