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2022-07-28

令和4年建設防災委員会(7月6日)(建設局質疑)

建設局に対し、菊水町10丁目交差点、鵯越の交差点について質疑

 

副委員長(平野達司) 

 兵庫区の湊町線、それから山麓線、それから夢野白川線につながる道路について、西神戸有料道路を無料にしてから、この路線については大型トラック、コンテナ車が多く流れ込んでいる状況です。

  近隣の皆さんからは、騒音のお話をたくさんいただいています実際に道路も騒音を抑える舗装をしていただいてたりも、努力いただいているのも十分認識しているが、その中で、東山菊水線、通称そうれん道が、現在、事業計画で進んでいますけれども、その完了と同時に、菊水町10丁目の交差点、山麓線と夢野白川線の交差する鵯越の交差点を交差点改良すると聞いております。

  その中で、先週の水曜日、629日の朝7時20分に、山麓線から夢野白川線に行く大型トラックが、菊水町10丁目の交差点のカーブで横転事故を起こした状況でございます。現地では、実は3回目、全てトラックが事故を起こしてまして、手前にバス停があるということで、今回もバス停の3つの屋根のうち、2つが吹っ飛んでいるような状況です。

  ちょうど7時20分に事故が起きましたが、その直前にバス停におられた皆さんは、市バスが来て、市バスに乗った直後のため、乗客も被害に遭わなかった状況です。しかしここの場所は、歩行者が迂回しにくい場所であり、裏側から通り抜けすることができない、夢野の丘小学校、夢野中学校の通学路そして、長田の方に行く夢野台高校の通学路として皆様利用されますのでここは危険ではないか、今回の件を含めて、建設局として、人命第一としてどのような対応を考えられるのか

林建設局長

 御指摘の事故でございますけれども、副委員長おっしゃったように、6月29日の7時20分、山麓線で西行きの車両(トレーラー)が菊水町10丁目の交差点、緩やかに右に曲がるカーブで横転をした。幸いにも人身事故は、この運転手の方が軽症だった程度で済んだ。

  今現在、警察がその事故の原因を今捜査中。速度が超過、あるいは運転手の運転に問題、あるいは積荷に原因があったのか、その辺は原因は調査中ということでございます。

 建設局は、こういう事故は重大事故につながりかねないということで、非常に重大な関心、問題意識を持って見ている。

  事故の原因の調査の結果を待つことなく、できることは速やかに実施をしていきたいと考え、一つの一般的な対応として、速度を落とすのは、一つ効果があると思っています。カーブですので、減速を促進させる施策が一つ考えられる。路面標示、看板、そして、一つには車線、境界線なり外側線に、その周りにドットラインをつけ、車道を狭く見せること。これにより、ドライバーは非常に車道が狭いというイメージを持ち、減速効果がある。

  適宜速度抑制を促す看板もつけていく。今現地で仮置きで防護柵を置いてますが、現地で許す限り、堅固な強固なものに置き換えていきたい、今どんな構造ができるかを事務所で検討している。

  これに加えまして、さらに減速措置ができないか、一つには多機能の排水性舗装も一つ考えられますし、この交差点全面の路面を着色することにより注意を促すという方法、これは警察許可が必要だが、こういったことについても取り組んでいきたい。

  今申し上げているのは、早急に取組が可能かというところでございますけれども、これに加え、もしこの捜査の結果、原因を踏まえ我々が対応できる部分があるなら、さらなる道路改善というものも考えていきたい。

  副委員長の御指摘にありました、都市局との連携事業、東山菊水線も、確かにそういう交差点改良の検討を一緒に進めているのは事実ですが、少しその整備には時間がかかる、我々としては、その東山菊水線の整備を待つことなく対応ができるものについては鋭意検討を進め、具体的な対応に結びつけていきたいと考えてございます。

  いずれにしても非常に重大な事故だと思ってございまして、事故を反省しながら、どういった改良ができるかというのを鋭意検討していきたいと思ってございます。

副委員長(平野達司) 

 ありがとうございます。先ほど、スピードを落とすとお話もありましたが、私も当日、事故の2時間後、現地も見ましたし、何度か現地の皆さんともいろいろお話をさせていただきました。

 現地のトラックが横転した場所、今回のトラックは、外側の車線を走ってきました。

  実際にここにあるお店の方から直接お話をお伺いしました。目の前で事故を目撃されています。家と家の間のところに隙間があり、そこで、このトラック危ないなと思って中に入られた。トラックはそんなにスピードを出していなかったというふうに、直接聞いておられます。

  そこからこのカーブのタイミングで横転をした状況、ここの道路の普通右カーブであれば、左側が盛り上がっている、本来内側に傾くように道路構造をする必要があると思いますが、こちらは外側に少し傾斜しています。その関係で、バス停からガードレールから、完全にぶつかってしまっている状況。南側から見ましたら会下山のほうに少し傾斜しています。そちらに水を流すために雨水溝がある関係上、ここがやっぱり外側に向いて傾斜しているのかなと思います。スピードの問題だ、運転手の技術、中の荷物の状況それぞれにもよるかもしれませんが、少し傾斜しているところが、一つ大きな問題があるのではないかと思ってます。

  ただ雨水溝に水を流さないといけないので構造上どのようにできるかは、難しい問題だが、傾斜の問題、ガードレール。過去、このガードレールは、ワイヤーのガードレールで、事故が起きるたびに強固にしていただき、今回もガードレールでぶつかって、コンテナがガードレールと歩道の間に転がったという状態。ここにも被害が出てきていますので、危険な状態です。

  また、スピードの問題について、トラックはそんなにスピード出していないが、乗用車は、すいてるときにはここのカーブでスピードを出し、建材屋さんのシャッターのところに突っ込んでいることが何回かございます。

  乗用車に対しては、速度減速の啓発が必要かと思いますし、トラックについては、道路を知っているトラックは内側を走っています。慣れてない方で外側を走り、今回のような状況になってしまうと思います。ここの傾斜を検討いただく必要があると思いますが、いかがか。

林建設局長 

 スピードにつきましては、警察も、ドライブレコーダーもあると聞いていますので、おいおい明らかになるかと思います。

  傾斜の話、道路の横断勾配。カーブには適切な横断勾配をつけるが、今そこの部分につきましては、取付道路が会下山のほうにありますため、あまりよろしくないと横断勾配の状態になっています。これを現場で修正できるかどうか、事務所でも相談しまして、一定の改良が必要で、今後少し検討が必要ということです。

  今、車線数としては上下で2車線ずつ、4車線ですが、車線の構成の在り方まで含めて検討する必要が出てくる可能性があり、広い視点で考えていきたい。どうしてもこの部分に交通が集中することも一つの要因ですので、交通を分散させる施策も考えられる、単に道路改良だけでなく、広い観点からいろんな検討をさせていただきたいと思っております。

副委員長(平野達司) 

 短期と中期と長期にできる事柄がそれぞれあるかと思います、ぜひ進めていただきたい。

  また、今の菊水町10丁目からもう1つ北西側の鵯越の交差点について、山麓線から夢野白川線に上がるとき、右折レーンが2つ出てきてます。直前までは2車線で、ここが一旦3車線という形になるが、2車線で右折して、すぐに合流で1車線になる状況です。

  当然警察としても、渋滞緩和ということで、この形の構造にはなっていると思いますが、真面目に右側車線で並んでいる皆さんから、丁寧にこの左側から運転される方はいいんですけれども、結構強引な形で割り込んで入ってくる車がかなり多く、苦情もたくさんお話をいただいています。

  こちらの山麓線の渋滞緩和も必要ですが、心情的に、事故を起こすような感情になっている方も、結構多く、夜中の2時ぐらいに、お電話がかかってきた方もおられます。ここの構造も考える必要があると思います。一つ提案ですが、あくまで素人目線での考えですが、2車線目のところを、例えば市バスだけ右折できるような形にし、右折の信号が少し長めにして、右側の道路の車を早めに流すなど、実証実験等で何かできないものかなと思います。

  この路線は夕方大変混みますので、分散していただくのが一番ですが、その点でも検討できないものかと思いますが、いかがでしょうか。

林建設局長 

 恐らく今そういう形になっているのは、少しでも交差点の能率を上げるために、容量を稼ぐためにそういう形にしたんだろうと思います。そういう意味では、交通の円滑化を図らんがための処置と思いますが、かえってそれが苦情、安全を損なっているということであれば、その点についてもどう改良できるかを図っていく必要があると思います。

  副委員長から1つ提案をいただきましたので、その点も含め、警察も含めて検討させていただきたいと思います。

副委員長(平野達司) でも一番は、人命第一で進めていただきたいと思いますので、ぜひともお願い申し上げます。

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