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2021-12-21

令和3年12月15日外郭団体特別委員会(地方独立行政法人神戸市民病院機構)

令和3年12月15日の外郭団体に関する特別委員会において、地方独立行政法人神戸市民病院機構の審議において、新型コロナ重症患者病棟についてと医療コンテナの質疑をさせていただきました。ご

議事録は、以下の通りです。

委員(平野達司) まず,市民の方のたくさんの命を救っていただきまして本当にありがとうございます。感謝申し上げます。
  質問なんですけども,昨年の6月に発表されて,11月に運用開始された重症患者病棟の件でちょっとお伺いしたいんですけども,短期間で整備されたというところもあって,第3波に間に合ったというのはすごく大きな成果ではないかなというふうに思うんですけども,臨時病棟についての効果というのをちょっと改めてお伺いさせていただきたいんですけども,いかがでございますでしょうか。

○木原地方独立行政法人神戸市民病院機構理事兼中央市民病院院長 中央市民病院の院長の木原でございます。
  今の御質問に関してお答えを申し上げたいと思いますけれども,臨時病棟に関して,これはどういう経緯でそういうことになったかと,市のほうからそういうことを造んなさいということが病院のほうに要請があったかといえば,そうではなくて,実際,我々が院内クラスターという大きな問題に直面しまして,去年の4月の話でございますけれども,病院の機能を大きく損なう時期がございました。昨年の4月,5月でございます。
  その中で,これから先,コロナ感染症がしばらく続く中において,私たちがどういうことをやるのが一番ベストなんだろうかということを,これはボトムアップで話をしました。様々なオプションが考えられましたが,最終的にみんなが納得していいねと言ったのが病院の西側に空いている駐車に使っているスペースを病床に充てたらどうかと,そこは完全に隔離することができるし,安全に使用することができる,それからプレハブを造れば比較的短期間に対応ができるのではないかという発想の下で,そういうことをボトムアップでさせていただきました。それを承認いただいた神戸市には本当に感謝申し上げる次第でございますが,結局,11億円のお金をいただきながら,それを11月の9日から運用を開始することができました。
  先ほど平野議員がおっしゃったように,これによって第3波,4波に対しての対応が非常にスピーディーになりましたし,安全になりました。効用に関しては,1つは,まず我々が経験している神戸市内における重症患者を集中的に管理するシステムがこれによって初めてできたということでございます。まず,そういう重症患者をたらい回ししたり放置したりというようなことがほぼほぼなくなりまして,速やかに収容することができた,それからそこに専門の者を配して集中的な管理をすることができた,それから我々も感染防御対策をちゃんと徹底しながら,安全を確保しながら患者の治療に当たることができたということでございます。
  もう1つ非常に大事なことは,先ほど橋本理事長も申し上げましたけれども,もともと私たちがやらなければいけない通常診療をどれだけキープできるかということでございます。隔離病床の運用をすることによって,100%ではありませんでしたけれども,非常に高い率でふだんやっている一般診療を元に返すことができて一般診療を求めてもともと我々の病院にお越しになる方に対しての診療をスポイルすることがなく継続することができたという点にあるかというふうに思います。
  この病床を含めて,私たちは今までのところ,1,000名を超える重症の患者さんを中心に診療させていただきまして,その成績も世界的にいろいろ報告されている成績に比べると非常に高い回復率を出すことができました。
  こういうことを運用することによって,1つ,それから効用としては,神戸市民の方々にはそういうコロナに対してのとりでができたと,そこが運用されている限り,私たちのコロナに対しての対応が万全であるということの旗印にはなったというふうに思っております。
  そういう点で,今回お造りいただいた臨時病棟というのは非常に私たちの期待を超える効果を出したというふうに院長としては思っております。
  以上,御報告させていただきます。


○委員(平野達司) ありがとうございます。
  ボトムアップということで,本当に風通しのいい組織であるなというふうに今改めて感じたところでございます。
  実際にスピード感を持って実施できたというところも大変大きいと思うんですけども,中央市民病院の場合,当然,神戸市の基幹病院というところでもありますので,今おっしゃられた通常の医療の対応もしながら今回のような感染症に対するものであったり,例えば阪神・淡路大震災のような災害というところも今後対応していかなければならないというふうに思うんですけども,その両方が求められるというふうに思います。
  その中で,1つ,ちょっと論点が変わるかもしれないんですけど,お伝えしたいところがあって,今,国会議員の先生方で中心に医療コンテナの導入検討というのが実は議論されてまして,医療コンテナの導入の検討をぜひ進めていただけないかなというふうに思っています。
  私も実は,昨年,個別に医療コンテナの情報提供もさせていただいて,御提案もさせていただいて,重症患者病棟のCT室をコンテナ型で御採用いただいたというところで,少しでもお役に立てたらなということで本当に私もうれしい限りではあるんですけども,そこで災害時だったり緊急時というところで医療コンテナに対する情報というのをぜひこれからちょっと情報収集をしていただきたいというふうに思っています。
  3年前になるんですけども,国会議員の自民党の議連にコンテナ利用の緊急時医療施設議員連盟というのがありまして,ここの会長が岐阜の古屋圭司衆議院議員の先生が会長で,事務局長が神戸の関 芳弘衆議院議員が事務局長をされておられるんですけども,そこの会合で内閣官房,それから厚生労働省,外務省,文部科学省,その11名の省庁の方も御出席する中で,実は私もちょっと資料を一緒にまとめさせていただいたんですけども,そこで医療コンテナのプレゼンをさせていただいて,その後,その議連の中で医療コンテナというのが大きく動き始めました。
  その後,今現在でいくと,千葉県での東千葉メディカルセンター,それからさいたま市民医療センター,東京医療センター,山梨県立中央病院,それから岐阜の朝日大学病院ですとか,身近なところでいくと兵庫県の県立尼崎総合医療センターのほうでは発熱外来のコンテナ診療所という形で具体的に設置もされたりしている状況なんですけど,医療コンテナというのは,当然ながらコンテナですので,車で,トラックで運ぶこともできる,陸送ができる,それからヘリコプターで空輸もできる,それから当然ながら船で輸送もできるということで,緊急時,災害時のときに迅速に持っていけるというところが大きなメリットかなというふうに思ってるんですけども。
  コンテナがあるがゆえに,今回のようなコロナのような形で対応ができる陰圧,それが対応できるというところも大きな特徴だというふうに私は思ってます。災害時に,あと緊急時のとき,特に震災のような形のものが起きてしまったときは,DMATが現地に駆けつけるかと思うんですけど,医療コンテナの部分があれば,それの支援拠点にもなるかというふうに思いますので,それもすごく医療コンテナというのは最適ではないかなというふうに思っています。
  今,国交省が,先ほど建築基準法のお話もありましたけども,国交省が医療コンテナの場合でしたら建築基準法上,建物に該当しないと。ですので,自由に設置できるというところのメリットもありますので,今,国のほうでは高速道路のサービスエリアでしたり,あと道の駅だったり,あとは空港ですね。具体的には高松の空港でテストとかをされたりしてますけども,そういった少し広場があれば緊急時にそれを持っていけるというところがメリットだというふうに思いますので,医療コンテナというのが各自治体がまだまだ知らないところが多くて,ぜひ中央市民病院さんとしても国の動きというところを情報収集いただいて,最終的には多分広域なお話になってくると思うんですけど,多分国が例えば各都道府県に医療コンテナを配置して,万が一災害が起きれば,その災害が起きたところの周辺自治体が医療コンテナを持っていって緊急災害の対応をしていくと,そういうような流れに多分今後なっていくんじゃないかなというふうに想定していますので,神戸単体でそれをやっていくことではないですけども,国がそういう動き,もしくは広域における支援という形をやったときに迅速に基幹病院として今の中央市民病院さんの対応としてそういったところもいち早く動く必要があるんではないかなというふうに思ってますので,緊急医療の最前線として取組ができるんじゃないかなというふうに思ってますので,ちょっと情報提供も含めてお伝えさせていただいたんですけども,少しこれに対してちょっと御意見があればお伺いできればというふうに思うんですが。

○小倉地方独立行政法人神戸市民病院機構理事兼法人本部長 委員御指摘のとおり,医療用のコンテナ,災害時に現地に設置することが迅速にできるというメリットがあると思っております。
  大規模災害が発生した場合には,中央市民病院は災害拠点病院として,あと西市民病院,西神戸医療センターについても災害対応病院として,それぞれの役割を果たしていく必要がございます。市民の安全確保に率先して取り組むということができますように,国の動向を注視しながら,引き続き情報収集に努めてまいりたいと思います。

○委員(平野達司) ぜひ私もちょっと情報をどんどん収集していきたいというふうに思いますので,今後の神戸市民のためにぜひともよろしくお願いいたします。ありがとうございます。


なお、質疑動画は、以下リンク先の40分10秒から51分40秒の間の質疑になります。
http://www.kensakusystem.jp/kobeshikai-committee/video/R03/R031215-21-1.html

 
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