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2023-03-01

予算特別委員会(港湾局 第3分科会)2023年2月22日

港湾局への質疑は、以下4点質疑させていただきました。

1.神戸空港の国際化をきっかけとしたウォーターフロントの活性化

2.プライベートジェットの誘致について

3.国際チャーター便の誘致について

4.ブルーカーボンの取り組みの発信

1.神戸空港の国際化をきっかけとしたウォーターフロントの活性化について

【平野】

ウォーターフロントの再開発、フライアンドクルーズなど、ウォーターフロントのエリアにおいて、空港との連携の高い取り組みを展開中であるが、国際化を契機としてこれらの取り組みを強化することでより大きな相乗効果が得られるのではないか

今回の国際化を受けウォーターフロントエリアの企業からどのような期待やまた要望が届いているのか、また企業からの期待や要望を踏まえ、令和5年度ウォーターフロントエリアエリアではどのような政策展開を実施するのか見解をお願いいたします。

 

【長谷川港湾局長】

様々な企業からご意見をいただいている。

一つは、アリーナを運営する事業者の方々から、アジアトランジットなどでアーティストが直接神戸に入ることができるようになればプロモーターへの訴求力は確実に高まるとこういったお声。

 また別の事業者からはプライベートジェットでクルーズ船との組み合わせの親和性が非常に高いと更には神戸空港にクルーズ船が着岸できれば富裕層へのPRになると、こういったお声。

 また商業系の大企業の方からは市街地から20分程度のところに国際空港ができれば街に与えるインパクトが大きい。

 そのことにより外資系企業の進出の意思決定の大きな要素になるのでは。

また、ショッピングや食事に加えて美しい神戸の夜間景観が売りになる神戸を起点とする瀬戸内クルーズへの需要が高まるのではといったお声を頂戴している。

これらの声をお聞きするところで神戸空港の国際化への高い期待とウォーターフロント再整備の親和性の高さを改めて認識した。

今後のウォーターフロントにつきましては、まずは大規模アリーナが2025年4月の開業に向けて整備が本格化する。

ウォーターフロントにぎわいの核となる施設。この効果を最大限発揮するためアリーナの整備とあわせて周辺に緑地を整備していく。

全体をパーク化する計画で、アリーナとまち作りが一体となった取り組みを進めてまいりたい。

 また第1突堤第2突堤からの水域につきましても、マリーナを中心とする活用を検討を進めているところ。

神戸空港との連携、瀬戸内クルーズの展開、民間事業者のアイディアノウハウをしっかり取り入れたプラン作りを進めてまいりたい。

この水域は非常に都市に近い大変貴重である。ウォーターフロントを代表する風景となるような質の高い活用を考えており、その活用に必要となる防波堤のインフラ整備を進めていく。

 やはり神戸空港の国際化が町に与えるインパクトは非常に大きい。

ウォーターフロント再整備も非常に重要で神戸空港の機能拡充と相乗効果が確実に生まれていくと考えている。

神戸の企業の方々の期待に応えることができるよう神戸の魅力のさらなる向上とともに、神戸のまち作りの成長発展に資するような取り組みを進めてまいりたい。

【平野】

 アリーナ運営される企業もなるべく自家用車で来る形ではなく、公共交通機関で来て欲しい。公共交通機関の方には、スマートフォンアプリでトークンを発行、周辺の店舗と連携して賑わいを作ろうと聞いている。脱炭素にも連携しており、フライアンドクルーズにも繋がってくる。企業の様々なアイディアを取り込んで観光客の方が来ていただくように繋げていただきたい。

 

2.プライベートジェットの誘致について

【平野】

今回、国際化の取り組みとして、昨年の11月に私から一般質問でプライベートジェットの誘致を一層強力に進めるべきと質疑をさせていただき、市長からは年度内に公募手続きを進めていきたいと答弁がありましたが、具体的にいつからその公募を始めるのか。

公募にあたっては神戸の強みの資源を生かし、神戸経済の波及効果を最大限図っていくべき。例えば医療産業都市の進出企業のビジネス展開、その拡大、MICEなどの大国際イベントの誘致、ウォーターフロントをはじめとする観光客の誘客。神戸経済の波及効果を含めてさらにプライベートジェットの国際市場もしっかり把握した上で公募を進めていくべきだと考えるが、いかがか。

 

【長谷川港湾局長】

プライベートジェットの件は今後の需要の拡大が見込まれます。昨年末にサウンディング型市場調査を実施。

 MICEなどの国際イベントの誘致、ウォーターフロントなどへの波及やプライベートジェットの国際市場の把握について、サウンディング調査の中で例えば神戸空港がウォーターフロントエリアと近接をしており、プライベートジェットとスーパーヨットやクルーズとの連携が神戸の特徴や魅力となる。

 イベントに合わせてスポーツ選手やアーティストなどもプライベートジェットを利用するなどのお声が上がっている。 建設中のアリーナ、今後進めるマリーナも非常に高い親和性がある。

国際会議を誘致する際に当たり神戸空港が国際プライベートジェットの対応ができるかどうかが一つの大きなポイント。海外企業が神戸で企業イベントを開催する際、神戸空港で国際プライベートジェットの対応ができるかどうかが重要な要素。

こういった点が指摘されており、神戸空港のプライベートジェットの誘致が、企業が開催するイベント誘致に繋がるものと認識している。

これらを踏まえ、海外のようなプライベートジェット専用の格納庫や駐機所、旅客施設が滑走路に面して配置される、また整備や運行支援などのサービスが一体的に提供されるような事業者の公募に向けて現在鋭意作業を行っている。

今の予定ですが、作業が整えばこの3月の末を目処に公募手続きに入りたい。

公募に当たり先ほど申し上げました条件とともに、神戸の強みや資源を生かしながら、神戸の街がさらなる成長発展に繋がるようにしっかりと進めてまいりたい。

 

【平野】

 プライベートジェット市場はスポーツ選手など、誰が機体を持ってるのかは非公開。調査は、大変。実際にプライベートジェットの市場でどういう機種、機体が市場の中にあるのかなどしっかり調べていただきたい。

 例えば、補給燃料の精算の仕方で、飛行機の着陸後のそれぞれ汚物の処理など、国際化の定期便とはプライベートジェットも違ってくると思いますので、しっかり把握した上で対応いただきたい。

また、複数の企業が1台のプライベートジェットを持って様々なビジネスに展開するということもできるのではないか。

 

3.国際チャーター便の誘致について

 国際化ができたから突然定期便が来るわけではな、各国のエアラインが、この就航を聞き、やりたいと思うような形に進めていかないといけない。

 そのため2025年の国際チャーター便の就航を確実に実施し、成功させないといけない、神戸空港の利便性、神戸の魅力を世界のエアラインに発信していくことがまず第一歩だ。

2030年を見据えた各企業の投資、雇用を繋げるためにも、2025年の国際チャーター便の就航が本当に至上命題だ。運営会社である関西エアポート神戸だけで任せるのではなく、神戸市として積極的にその誘致を進めていくべきだと考えますが、具体的にどのように進めていくのかご見解を。

 

【河原空港担当局長】

2025年に国際チャーター便の就航を確実に実現させていくことが2030年ごろの定期便の実現の大きな鍵になる。

神戸の街の魅力も含め国内の都市また世界のエアライン等にしっかりPRをし、認知をしていただくことが一つ、もう一つは双方向の観光需要を作っていかないといけない。このためにはチャーター便が団体観光ツアーですので、神戸空港から就航すると考える東アジア、東南アジアにしっかりPRをしていくということが重要。

具体的に、神戸市内をはじめ県下のイベントなどに、国際化する、国際化しますよということが認知が低いのでプロモーションをしっかりと実施する。

例えば日本の方が、東アジア、東南アジアに対してどの先が海外旅行先としてニーズがあるかということも把握してまいりたい。

旅行会社、神戸空港の利用推進協議会の会員企業、この辺りも、ヒアリング、アンケートなども実施をしてまいりたい。

さらに海外にも神戸はもとより、淡路また兵庫県下全域の魅力の発信を行い、神戸兵庫デスティネーションとして選択してもらうという取り組みが重要ではないかと考えております。

経済観光局、神戸観光局、ひょうご観光本部などの観光部局、その辺りが東アジア東南アジアで行う観光プロモーションに我々も同行させていただき、神戸国際化する神戸空港、ウォーターフロント、フライアンドクルーズなども含めPRを行うとともに、現地の旅行会社、も訪問し、直接意見交換してまいりたい。関係部局としっかりと連携し、旅行会社、航空会社に対して、国際チャーター便活用した旅行商品の造成に繋がる取り組みを積極的に進め2025年の神戸空港の国際チャーター便の就航を着実に実現してまいりたいと考えております。

 

【平野】

 元々神戸には豪華客船が入り、観光客は神戸を通過し姫路、京都に行ってしまっている、国際チャーター便が来たときに神戸で滞在いただきたい。ウォーターフロント、登山の魅力などをPRしていこうというところは、見えてきておりますのでしっかりと旅行会社などにPRを進めていただきたい。旅行会社の反応は、今の現時点でどのような状況になってるか。

 

【河原空港担当局長】

関係の職員が就航先も旅行会社にも回らせていただいておりまして、神戸有馬、六甲山、その辺りは非常に魅力がある、これから海外の方にも展開をしてまいりますが、このあたりにつきましても引き続き意見交換しながら、神戸の観光も魅力もしっかりとPRをしてまいりたい。

 

【平野】

ウォーターフロントや、民間の政策など魅力を進めているところだが、そこをしっかりと旅行会社も伝えていただき、行政的なPRだけではなく民間も一緒になって進めていただきたい。

 やはり国際化で多くの方が神戸に滞在、観光していただきたい。神戸空港の国際化の大きなメリットを生かせると思いますので、しっかり取り組んでいただきたい

4.ブルーカーボンの取り組みについて

 

【平野】

神戸港におけるカーボンニュートラルポートの形成に向けた取り組みの一環として、ブルーカーボンの創出について、令和3年度に兵庫運河のプロジェクトが西日本初のJブルークレジットとして、1.1 トン分が認証をされ、今年度は兵庫運河が2.1トン分、そして神戸空港島が港湾局として申請され9.3トン分のプロジェクトが認証され、来年度にはポートアイランド第2期の西側護岸、それから中突堤、メリケンパークの南側もクレジットの申請を予定されてると聞いております。着実にブルーカーボンの取り組みが神戸市としても進んでいると感じております。

 

ただ一方で脱炭素社会の実現に向け、ブルーカーボンの取り組みが、市民、民間企業、神戸市一体となって取り組んでいくことが必要と感じており、市民の皆様や民間企業の認知度がまだまだそれほど高くはない感じてます。

 

その要因として市民と企業がこの取り組みをまだ身近に感じれていない。

 ただ、政策としては認識を持たれた方は素晴らしいと感じていただいている。

 そのため、実際に実体験として身近に感じる場所を提供し取り組みをしていただくことが必要ではないか思いますがいかがでございますでしょうか。

 

【松木副局長】

 ブルーカーボンの認知度の向上は非常に重要

 市民の意識啓発、市民・企業による連携促進のためにも広報は重要

 ブルークレジットの発行の団体のジャパンブルーエコノミー技術研究組合もJブルークレジットの目的は活動資金の確保社会的認知度の向上でこの取り組みを活性化させることで、持続可能なブルーカーボンの損失が可能であるとこのようなことを言われていると承知している。

 昨年6月に日本テレビで放映された世界一受けたい授業におきましても紹介されたところで市民の方々にも大きな反響があったことで多くの方々に幅広く知っていただける機会となった。

 このような機会を生かし、神戸港内で認証された兵庫運河・神戸空港島におけるブルーカーボンの取り組みの動画を現在作成中。

 まもなく完成で、今年3月から、商業施設神戸空港のターミナルのデジタルサイネージ、で活用をしながら、PRを開始することとしている。

 クレジットを購入いただいた企業団体様にもお招きした報告会を実施することも考えておりまして相互の連携強化しブルーカーボンの動画も提供することで広報活動にも協力いただきたいことも検討している。

 

また今年2月には、新たにメリケンパーク、ポートアイランド第二期の西側護岸において藻場の生態系調査を実施する予定。今後これらのエリアが認証されれば市民にも身近な場所とし環境学習の場として様々な体験の機会を提供できるよう、引き続き検討してまいりたい。

 

 

【平野】

 私もJブルークレジットに手挙げていただいた企業にヒアリングをさせていただきました。

単にお金を出して貢献してますという形は、意味がない。

実行動をともない環境に繋がっている継続的にその効果が目に見えるようしていかなければ本当に取り組みも続かないのではないかとご意見もいただいてます。

 そのご意見をしっかり把握した上で、神戸市内でも実施できるすべての拠点で神戸市が市民に身近に感じるような実体験が必要ではないかなと思います。

先ほど報告会も予定しているということですので、確かに昨年、兵庫運河については国交省が主導して報告会があり、そしてアマモの種を参加企業が、兵庫運河に埋めていただくという形で、実際にその体験をしていただいた。今年度は国交省がそれをやらないと、地元に任せるという話が出てきてます。

今、神戸市内では、兵庫運河と神戸空港島がありますので、ただ、神戸空港島では、人が立ち入るのは難しいですが、報告会の中で具体的にどういう活動できてるのかを、そして動画作成中ということですので、そこが一緒にできれば一番良いと考えます。

ただこのJブルークレジットは企業だけしか手を挙げてません。

この報告会などで、ぜひ大学生だったり、環境問題に取り組んでる皆様も、それが見れるような形で、やっぱり市民にも広がっていくような活動もしくはそういった場っていうのを取り組んでいただきたい。

 

*兵庫運河のアマモです。アマモ含めた藻場は、二酸化炭素を吸収・固定し、地球温暖化の影響を緩和するばとして期待されています。海洋の生物によって貯蔵される炭素は、ブルーカーボンと呼ばれています。

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