神戸経済の成長を担う人材育成として、生成AIを含むデジタル人材の育成、情報通信系企業の誘致、小中学校でのSTEAM教育を代表質疑!(2024年9月20日)
9月議会決算における代表質疑にて質疑した1つです。堅い内容ですが、神戸には、大学がたくさんあるのに、就職のタイミングで市外に出て行かれる方が多いんです。大学生や大学院生の就職希望先は、情報通信系企業が最も高いんです。神戸は、そこが十分でない。神戸独自色を出しながら、デジタル人材を以下に多く育成、排出、活躍の場を送致するか重要。行政が、企業、大学、教育委員会と連携しながら取り組むべきとの観点から立て続けに質疑をいたしました。
*デジタル人材=(デジタル技術やデータを活用して、ビジネスや社会の様々な課題を解決するためのスキルや知識を持つ人材。データ分析、AI解析なども含まれます。これからは、技術に詳しいだけではなく、その新しい技術を使って価値を創造していく人材)


1 神戸の経済の成長を担う人材育成
- 生成AIを含むデジタル人材の育成
AIなどデジタル技術の飛躍的な進展など、日々変化していく社会環境にも迅速かつ柔軟に対応し、持続可能な神戸の実現に市長部局や教育委員会など横断的な連携はもちろん、企業や大学などの協力も得ながら、全市一丸となって取り組むことが必要として、神戸の経済の成長を担う人材育成について質疑。
その中で、生成AIを含むデジタル人材の育成について質疑。
企業のDX推進や生成AIなど新たな価値創出を担うデジタル人材を多く育成、輩出、そして、市内企業やスタートアップなど活躍の場に創出するかだ。
神戸には、大学、高校、高専、専門学校等が集積しているが就職を機に学生の多くが市外に転出している。多くの学生が志望する情報通信系企業の数が市内に十分ないことも原因の1つ。
人口減少対策や人材の定着・集積のためにも、情報通信系企業の誘致・集積にさらに力を入れるべきではないか?
【久元市長】
Microsoft AI Co-Innovation Labの活用、全業種で必要となるデータサイエンスやAIなどを駆使できるデジタル人材の育成と定着が急務。スタートアップの創出などを進めたい。
神戸市に情報通信系企業の集積が薄いのは、問題意識を持っていた。昨年度、補助制度を活用し進出したIT企業は17社、平成27年度以降、86社が進出し、約900名分の雇用の場が創出。
若者に選ばれる企業に進出してもらえるよう、積極的誘致する。
【平野達司】
経済界、地元の大学、高専、専門学校を含めたデジタル人材育成については
【今西副市長】
データサイエンスやAI領域で高度デジタル人材が多いアメリカの西海岸の調査、政府AI戦略会議の座長も務めておられます東京大学大学院の松尾教授の研究室と連携し、神戸におけるデジタル人材の育成、共同開発の場の創出、スタートアップ支援策の新規施策の検討につなげる。
【平野達司】
医療産業都市のAI人材に関わる人材や企業の集積・育成するスタートアップにも見える化していく必要があるのでは
【今西副市長】
ベンチャーキャピタルとの連携強化によりAI技術に係る人材や企業の集積・育成に重点的に取り組みデジタル人材が医療産業都市で活躍できるような場も創設していく
【平野達司】
デジタル人材を育てていくためには教育が必要。加賀市では、STEAM教育を推進している。未来のデジタル人材の育成について
【福本教育長】
教育委員会としては、多くの取組を計画的に、企業や大学等と連携を支援できるような体制を整備する
【平野達司】
自ら考える力、発想する力を養っていただく教育に、授業の在り方、環境、教員とともに、積極的に取り組んでいただきたい。
【平野達司】
東京にヒト・モノ・カネの一極集中に対峙するため神戸独自色を出していく必要がある。神戸に来ることにより学びの場がある。その人材が育成できる。神戸で仕事ができる、活躍の場がある。海外にも展開できるぐらいの能力が発揮、人材が育成される、好循環ができる土壌をつくるべきでは
【久元市長】 今日の平野議員の御質問を通じて、やはりDXのデジタル人材の育成、それから情報通信産業の誘致、振興、それから医療産業都市における取組、これは非常にそれぞれつながっている一貫したお考えを、今日、開陳していただけたというふうに思い、神戸市として、教育委員会とも連携をしながら、人材育成と中小企業の振興、さらには域外からの企業の誘致と、神戸医療産業都市のさらなる進化と相互に関連づけながら施策を進めていきたい